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デザインのひきだし・制作日記

dhikidashi.exblog.jp

カテゴリ:ただいま制作中!( 118 )

『デザインのひきだし37』連載ほか記事紹介

昨日は『デザインのひきだし37』の特集「活版・凸版印刷でモノ感あふれる紙ものづくり」の内容紹介だけで息切れしてしまったので、気を取り直して、今日は連載など特集以外の記事のご紹介をしたいと思います。

連載トップバッターは、「もじモジ探偵団」。アイアイ探偵と助手のねこくんが、世の中の不思議に思う文字について毎回調べている連載ですが、今回は「郵便ポストの文字」。確かにシャープで独特な書体、どうやってできたのかとかきになる!

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不定期連載といいつつ、ほぼ毎回、実験結果の綴じ込み実物サンプルと共に連載が続いている「祖父江慎の実験だもの。」、今回は半年以上前から実験し続けていた大作です! 模様を残して地部分を半透明化した紙「アートドリープ」をオリジナルでつくっていますよ。なんとこんな表現ができるのか……と出来上がりにうっとり。もちろん現物(今回はよりよく実感していただくために大判の紙を追って、投げ込み付録しています)もついています。
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写真だとよくわからない……ぜひ現物を見てください!

佐藤直樹さんの連載「◯◯のデザインを考える」は、兵庫の剣菱酒造のロゴについて、取材していただきました。なんと500年変わらぬこのロゴマーク。お酒造りからすべてに通じる、すばらしい精神に佐藤さんも編集部も感激しっぱなしなのでした。
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編集部注目PICK UP!は2本掲載。1本目は、現在、印刷博物館で開催中のグラフィックトライアル。展示中の実際の印刷実験したものの実物がとじ込まれているので、展覧会の予習復習にぜひご活用ください。
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2本目は、大和板紙の新しい紙「ダイワフィールド」のご紹介。今年、ラグビーW杯が開催される花園ラグビー場の芝を抄き混んだというおもしろい紙の登場です。もちろん現物もとじ込んでいますよ。
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創刊号から唯一つづく連載「本づくりの現場から」は、ブックデザイナーの名久井直子さんが、今回は書籍や雑誌の流通を担う取次会社・日販を訪ねています。こうやって出版物は本屋さんに届くのかと、改めて勉強になりました。
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「りょんりょん・ユウコのフォントつくるぞ」は、Adobeのフォントデザイナー・西塚涼子さんが、画家・ヒグチユウコさんの手書き文字(通称ヒグミン)をフォント化する過程を追っています。今回はその3回目。カタカナづくりに着手しています。
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他にも連載・記事満載、もちろん実物付録もいろいろ綴じ込んで、写真ではわかりにくい、紙や印刷のおもしろさをガンガンにご紹介しています。

『デザインのひきだし37』は、6月初旬発売予定です。どうぞよろしくお願い致します。

by design_hikidashi | 2019-05-30 09:21 | ただいま制作中!

活版・凸版特集『デザインのひきだし37』

早いもので、前号を出してからもう4ヶ月が経ち、『デザインのひきだし37』ができてきました。創刊号のときには32歳だった私がもう44歳ですよ……。怖い!

とまあそんなことは置いておいて、相変わらず印刷・紙・加工に首ったけな本誌は、6月初旬発売の『デザインのひきだし37』でも、思う存分、印刷紙加工漬けになっております。

ジャン!
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『デザインのひきだし37』の特集は「活版・凸版印刷でモノ感あふれる紙ものづくり」です。いつも通りのB5サイズの本誌(写真右)に、別冊付録と投げ込み付録(写真中央と左)、さらに本誌内にいろいろ綴じ込み付録もついて、OPP袋に入った厚みは5cm超でした。

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そう、活版特集なんです。鉛の活字を使った活版印刷、そして樹脂版とか金属版を使った凸版印刷の両方をどーんとご紹介しているのです。今は、樹脂版や金属版を使った凸版印刷も含めて「活版印刷」と呼ぶことも多いけど、本誌ではなるべく後者は凸版印刷と分けて呼び、よりわかりやすいように記事にしていますよ。

表紙は、スチールベースの樹脂版を使った、蛍光2色の凸版印刷。生成り色のコースター用紙にギュッとプレスを効かせて刷ってもらいました。すてき。

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扉ページでは、実際に活字を組んで活版印刷してもらっています。右ページにその組版の写真を、左ページには実際の活版印刷された本文ページがという感じになっています。
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次のページでは、樹脂版による凸版印刷したページと、その対抗ページには刷り終わったあとの樹脂版の写真。14000枚も刷ると、細かい網点部分とかの版はもう瀕死状態になってるんですねぇ。
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日本国内、そして海外、両方でつくられている、すばらしい活版・凸版印刷された紙ものをたくさんご紹介しています。見ていると、自分でもつくりたい欲がふつふつと。

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活版印刷、凸版印刷のことに詳しくない、という方には、ぜひ基本の図解ページから読んでいただきたいです。しくみ好きなので、じっくり記事にしましたよ。
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もちろん、実際の現場取材にもいろいろお伺いさせていただきました。活字鋳造、凸版製版、活版印刷などなど。写真をたくさん掲載して、実際にどうやって作業しているのかをご紹介しています。
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それと同時に、佐々木活字さんの活字見本帳を凸版印刷した実物付録や、コート紙と上質紙に175〜50線という細かい〜粗いデータを凸版で刷るとどうなるのか、という、実物チャートなんかも綴じこんでいます。
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読み物としては、ドイツに唯一残っている活字鋳造所の取材や(なんと保有する母型が500万個とかありえない数とのこと!)、世界随一と言っていいほどの豊富な欧文活字を持って、美しい活版印刷を手がけている嘉瑞工房の高岡さんのインタビューなども掲載しています。
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特集後半では、実践編として、いろいろな活版印刷・凸版印刷を、どこにお願いするとどんなことが、いくらくらいで、どのくらいのロットからできるのかということを、いろいろご紹介しています。
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こちらは、可能な限り、活版印刷会社さんにご協力いただいて、実物サンプル綴じ込み・投げ込みをしています。

First Universal Pressさんの活字組版による印刷や(写真1枚目が記事、2枚目が刷り物のオモテ面)
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ヒグチユウコさんと名久井直子さんにご協力いただいて、「ヒグチユウコ展 CIRCUS」の神戸巡業のフライヤーを、超絶の細かさ+多色で凸版印刷したものも入っています。これは美しくかつすごい!
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また、1度の印刷で、インキローラーに何色も入れてグラデーションをつくって凸版印刷している、優美なサンプルも。ルーペで覗いても網点のないグラデーションの美しさたるや!
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綴じ込めない実物サンプルは、投げ込み付録にしています。凸版印刷が表紙になったノートや、多色刷りコースター、コットン紙に刷ったコースター風メッセージカードなど。
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また、凸版印刷を頼むとき、プレスを効かせたい(印圧を強く、ギュッと押してもらいたい)という場合もありますよね。そんな場合にオススメの「プレスを効かせた凸版印刷にオススメ 紙見本帳」も付録しています。ふかふかして密度がめちゃくちゃ低い紙など、なかなか見つけにくい紙(でも、ほとんどどれも入手しやすい紙ばかりです!)をぜひ知っていただきたくって、実物綴じ込みとともにご紹介しています。記事では、実際にプレスを効かせて刷った写真も掲載していますよ。
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そして特集最後には、「日本全国の活版・凸版印刷を頼める会社リスト」を掲載。北海道から沖縄まで(いくつか掲載できる会社を見つけられなかった都道府県もあるのですが……)100軒超の悶絶リストです!
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ふうー。特集のご紹介だけで今日は力尽きました……。連載記事についてはまた後日、ブログにアップしますね。すみません。でもこっちもいろいろすごいんです!

活版・凸版印刷特集の『デザインのひきだし37』は6月上旬に全国書店、オンライン書店にて発売となります。オンライン書店での予約開始はもう数日後になりますので、始まりましたらまた編集部・津田のツイッターでお知らせします。

今回も情報もりもりでつくったつもりです。ぜひ書店店頭で実物をご覧いただき、気に入っていただけたらお買い求めくださいませ。


『デザインのひきだし37』
グラフィック社編集部・編 定価:2,000円(税別)
ISBN978-4-7661-3300-4 C3070
B5判、総162頁+「プレスを効かせる凸版にオススメ紙見本帳」など特集連動付録 多数



by design_hikidashi | 2019-05-29 17:30 | ただいま制作中!

『デザインのひきだし35』特集は「紙の加工」徹底攻略ガイド!!

つい先日、34号の特集内容をご紹介したと思えば、はやくも35号の発売です。毎回書いていますが、時の経つのはどうしてこんなに早いのでしょうか…

さて、2018年10月初旬に発売となりました『デザインのひきだし35』。今回の特集は【「紙の加工」徹底攻略ガイド】です!
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ひとくちに「紙の加工」と言ってもいろいろありますが、今回は大きく「抜き加工」「切る・削る加工」「凸凹させる加工」の3つに分けて、徹底的にご紹介。たとえば「抜き加工」にも、1枚もののペラを型抜きするのか、製本されたものをさまざまな形に型抜きするのかでは抜き加工の種類も異なります。しかも、最新のレーザーカッターを使うと、いままでの抜きの概念をくつがえすような、すごい加工ができてしまうんです。

たとえば、上↑にアップした『デザインのひきだし35』の表紙。画家のヒグチユウコさんによる、ひとつめちゃんの絵が印象的なデザインです。実はこれ、印刷ではなく、なんです!!!
このとおり。
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画像(ビットマップ)データをドット化して、そのドットひとつひとつをレーザーでカットしているため、網戸のように小さな穴だらけの表紙なっているのです(厚い紙を加工しているので、意外と強度もあります)。そんな最新鋭のレーザーカッターから、個人でも導入可能な卓上タイプのレーザーカッターまでを幅広くご紹介。

そのほかにも、たとえば昔ながらの抜き加工として、クッキー型のような型で手作業で抜く「ポンス抜き」を使った、こんな付録もついています。
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この猫ちゃん、ペラ1枚を型抜きしたのではなく、実は広げるとこんなふうに…
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蛇腹折りにしたものを型抜きしているんです。両面印刷なので、全部で8匹の猫が現れます。

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それからこちらのカレンダーは、紙の加工の基本ともいえる「断裁」の応用テクニック「ななめもーる」を活用したもの。メモの断面が斜めにカットされており、メモをめくってもめくっても、最後の1枚までカレンダーの絵柄がなくならないという、すごいワザ。
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今回の付録はその「ななめもーるカレンダー」のミニチュア版。カレンダーの玉(数字)をどこまで小さくできるか、極限にチャレンジしたもの。感動ものの細かさです。ぜひ実物でご覧ください!

それから、凸凹させる加工の代表格「エンボス加工」を用いた、美しいエンボスカードも付録。
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繊細な絵柄の中央に「ありがとー」の点字と「THANK YOU」の文字が入っています。絵柄の細かな凹凸もさることながら、点字の高さにもワザがあります。

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こちらはエンボス加工のお役立ち見本。彫刻版を用いてのエンボス加工は、浮き上げの角度や高さを変えると、凸凹の印象が変わります。指定するときの参考になるよう、4種類の角度と3種類の高さでチャートをつくったものを綴じ込んでいます。

このほかにも、いま日本でできる「紙の加工」を徹底的にご紹介。もちろん、それぞれの加工がどういうもので、どんなしくみで行われており、どんなものがつくれるのかという解説記事も網羅しています。
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* * *

そして、特集以外にも付録が盛りだくさん!
まずはこちら、ささやかな輝きが魅力の手軽なパール紙「キラキラ」の短冊見本帳全色全連量が収録されています。
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「キラキラ」はオフセット印刷ができるのが特徴。鹿児島睦さんの素敵なイラストを印刷した、4色とモノクロ両方のサンプルも本誌に綴じ込んでいます。
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そして!
本誌が初めて、雑誌らしいことをしました!
カレンダーが付録についているのです!!

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「ポルカ」や「ブンペル」「OKミューズコットン」などなど、多くのファンシーペーパーがつくられている王子エフテックス・富士製造所。そこで紙ができるまでの現場を、カメラマン・木寺紀雄さんが撮影、名久井直子さんデザインで、1年間のカレンダーに付録しています。紙好きなら見逃せないカレンダーです!!

* * *

今回も、特集も付録も盛りだくさん!
『デザインのひきだし35』ぜひご覧ください!!

『デザインのひきだし35』

魅力的な紙ものをつくる際に必須なのが、「紙加工の知識」。
抜き加工、切る・削る加工、そして凸凹させる加工を徹底網羅し、
これからの紙ものづくりに役立つ決定版!

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特集「紙の加工」徹底攻略ガイド

印刷物や紙ものをつくるとき、紙に印刷をするだけではなく、たとえば抜き加工を施して変わったかたちに仕上げたり、エンボス加工を加えて紙をモリッと盛り上げたりと、紙加工について知っていると、自由自在に紙ものをつくることができるようになります。とはいうものの、日本でできる紙の加工にはどのようなものがあって、どこにお願いすればできるのでしょうか。そこで本特集では、抜き加工(レーザーカット、トムソン抜き、ダイカット抜き、ブッシュ抜き、ポンス抜きなど)、切る・削る加工(各種断裁、Vカット加工など)、凸凹させる加工(エンボス加工、空押し加工、加熱型押し加工など)を最新情報から定番技術までしっかりおさえて紹介。どこにお願いすればそれができるのか、加工会社のリストも掲載しています。紙の加工に詳しくなるために必須の完全保存版です!

グラフィック社編集部・編
ISBN 978-4-7661-3168-0 C3070 本体:2,000円









by design_hikidashi | 2018-10-09 18:06 | ただいま制作中!

『デザインのひきだし34』特集のご紹介

年に3号しか出していないというのに、あっという間に発売日がくるのはどうしてなんでしょうか……。創刊から早くも12年目に突入しました。創刊と同じ頃に生まれたひとはもう小学校6年生なんですね。恐ろしい!

そんな12年目に突入した『デザインのひきだし34』は、基本に立ち返って「オフセット印刷」の特集です。といっても、一般的なCMYKの印刷ではなく、オフセット印刷でできる特殊印刷をドーンと100連発でご紹介しています。

オフセット印刷は特殊印刷なんてあんまりできないんじゃないの? と思われる方も多いと思うんですが、今回の特集にあたっていろいろなリサーチをしてみたら、本誌編集部もびっくりの特殊印刷がたくさんありました。その筆頭が金号の表紙に使っている「ソーラー印刷」。紫外線に当たると発色するという特殊な性質を持つインキで、今まではスクリーン印刷用のものはあったものの、オフセット印刷でCMYK掛け合わせてフルカラー表現できるものは、なんと世界初開発だそう。本誌表紙も一見モノクロで「こんなに地味でどうしたの?」という感じですが、外に持っていくと必ずや驚いていただけるかと思います。

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他にも「オフセット印刷で特殊印刷100連発」特集では、「鮮やかな色」「メタリック」「いろいろな墨」「強い表現」「かすかな表現」「きれいな色」「スケスケ」「ニス」「特殊効果」「特殊機能」「印刷製版テクニック」「その他」の12カテゴリに分けて、さまざまなオフセット印刷による特殊印刷をご紹介しています。

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100連発でご紹介しているオフセット印刷による特殊印刷は、60枚近くの実物印刷サンプルをとじ込んでいます。いくつかご紹介すると、「黒い紙にCMYKを刷ると、メタリックのような不思議な色が表現できる」ものだったり、
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それをより進化させて、「黒い紙に白を加えたCMYKを刷るとよりおもしろい」というサンプルだったり、

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透かしインキを使うと、いろいろな紙に「透かし」の効果を印刷することができたり。写真は上から順に、色上質(特薄口)の水色、純白ロールにCとMをごく薄く刷った上から透かしインキを刷ったものだったり、純白ロールに透かしインキを刷った上からPP貼り加工をしたものだったり。本当にどれもすごくよいのです。
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オフセット印刷なのに、角度によって絵柄が変わって見えるチェンジング印刷ができたり、
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写真だと上手く撮れてないのですが「証」と「桜の絵柄」が見る角度によって変わって見えるんです。すごい!

それから、カスが出ないコインスクラッチもオフセット印刷でできるんですが、通常、オフセットによるスクラッチ印刷はスクラッチ絵柄が見えないよう、目隠し印刷をする必要があるんです。でも今回ご紹介しているタイプは、目隠し印刷しなくてもスクラッチ前に絵柄がほぼわからない! 絵柄にヒグチユウコさんのイラストレーションをお借りした実物サンプルがとじ込まれています。写真は1箇所だけスクラッチしてみたところですよ。

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また印刷製版テクニックのひとつとして、オフセット印刷機のインキローラーに複数色を一緒に入れて、実際にインキが混ざってグラデーションが刷れる「レインボー印刷」もとじ込んでいます。肉眼で見ると、網点によるグラデーションではないので、非常に滑らかで美しい階調表現ができています。
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とまあ、他にもいろいろ綴じ込んでいますが、あとは書店店頭にて実際にご覧の上お確かめください。

ちなみに、今回も全ページの奇数ノンブル横には、使っている紙の銘柄名などを入れていますので、紙見本としてもご覧くださいませ。
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次は、連載と付録小冊子について明日以降にブログアップします。どうぞよろしくお願い致します。


by design_hikidashi | 2018-06-18 17:29 | ただいま制作中!

デザインのひきだし31 完成!

1号あたり1回しかブログ書いてなくてすみません……。今回はもっと書きます!

前号は本当にあっという間に売り切れてしまい、ありがたいやら、買えなかった方には申し訳ないやら。今回もamazonの予約で、総合順位一桁台になっていて驚くばかりです。他のネット書店でも総合一桁台とか、本当でしょうか。マニアックな専門誌だと思ってつくっているので、日本国民のみなさん大丈夫なのかな……。

そんな今号『デザインのひきだし31』のご紹介をしたいと思います。全体を一度に紹介すると長すぎるので、今日はまず特集のご紹介を。

特集は「本当につくりたいのはこれだ! 刷りもの&紙もの・オリジナルグッズ大特集」です。どんなノベルティグッズをつくったらいいんだろう? という疑問を解消するアイデアソースと、それを頼める発注先・価格・最小ロット・納期などの必要情報がまるわかり! 実物サンプルも豊富に付録した、グッズづくりにお役立ちの一冊です。

グッズをつくるとき、発注先を探すより先に、まずはどんなグッズをつくったらいいのかに悩むことも多いと思います。そんなときは、「胸きゅん・グッズ紹介」ページをペラペラめくってグッズ作品紹介を見れば、いいアイデアが浮かびやすいと思います。

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オリジナルグッズ、ノベルティグッズなど、グッズをつくる機会っていろいろありますよね。そんなとき、名入れボールペン、名入れメモ帳、缶バッチなどの定番グッズもいいですが、本誌でご紹介しているのは、品質にこだわり、本当につくってみたい・もらいたい・買いたいと思ってもらえるようなグッズばかり。

そんなグッズを1からつくる場合の紹介の前に、名入れと同じ手法ながら、それを箔押しでつくると、こんなかっこいいグッズができる! という、既製品になんでも箔押ししてもよう実験記事を掲載。ここでつくった箔押しグッズが本当にかっこいいんです。参考価格やロットも載っていますので、小ロットでかっこいいグッズをつくりたいときは、既製品のものを買い、そこにオリジナル柄の箔押しをするという手もあり!です。
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例えば、こちらもグッズの定番品「うちわ」。普通はプラスチックの骨にオフセット印刷したようなタイプがほとんどで、あとはエコうちわ的な丸く型抜きされていて指穴が開いてるタイプでしょうか。でも本当にほしいと思えるのは竹骨のうちわだったりします。そこで本誌では竹骨うちわの発注先や単価、ロット数、納期などをご紹介。こんな風に、刷りものもしくは紙ものの決定版のようなグッズだけをご紹介しています。

和紙を使ったポチ袋(活版印刷タイプ・オフセット印刷タイプ)なんかも、もらったらうれしく、またお金を出しても買いたいグッズですよね。
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定番グッズであるシールも、昔ながらの封緘シールのようなものや、マスキングテープ素材でつくれるなど、本誌ならではの紙ものばかりをご紹介しています。
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紙加工製品での大ヒット商品「テラダモケイ」もオリジナルがつくれる! そんな情報も載っていますし、他で見たことがないオリジナル画鋲がつくれるところも紹介していたり。
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これは後から紹介する実物付録つきのグッズですが、かみの工作所が製造してくれる「めいしばこ」。
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こういうグッズはなかなか発注先を探しにくく、またネットで探し当てられたとしても、単価や最低ロットがすぐにわからなかったりしますよね。でも本誌ならそんなグッズがどーんと載っていますので、ペラペラめくれば必ずつくりたいグッズにたどり着けると思います。

そして! 今回も本誌はこんなにボコッとした仕上がりです……。
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そのわけは、特集でご紹介しているグッズのいくつかを、実物サンプルとして付録しているからです。こんな感じでOPP袋に入れて投げ込んでいます。
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中身のいくつかをご紹介します。

和紙でつくったポチ袋は、オフセット印刷タイプはヒグチユウコさんが描いた小春ちゃん! か、かわいい。活版印刷タイプはのぐちようこさんデザイン。こちらも活版ならではのマージナルゾーンがでていてうっとり。
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絆創膏もオリジナル柄で! イラストレーターの福田利之さんのイラストでつくらせていただきました。この2柄のうちどちらかひとつが入っています。
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活版+箔押し強圧シールは、「こんな風に押した凸凹の跡がついたシールがほしかったんです!」と思わず言ってしまうような、理想的な強さで押されたシールです。この素材がキモなんですよ。
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レーザーカット封筒は、こんなに細かくレーザーカットしたあとに製袋するんです。す、すごい!

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お茶の席で使う懐紙。でもそんなときばかりじゃなく、ちょっとした一筆箋に使ってもいいこのアイテムは、オリジナル透かしを入れてつくれるんです。実物付録ではイラストレーターの浅生ハルミンさんの絵柄をお借りしてつくっていますよ。ううう、すてきすぎる!
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マスキングテープはつくってみたいグッズ上位のものだと思いますが、どこでつくってもいいものができる……というわけにはいきません。本誌でご紹介しているものは、こんなに細かい絵柄までこんなに綺麗に! そして型抜きまでできるの!? というレベルの高いものです。でも意外と安いのに驚きました。ちなみに印刷のしくみを図解した絵柄です(笑)。
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マスキングテープもいいですが、透けないタイプの紙テープもすてき。こちらは合成紙でできてるので強度もあってすごくいいです。こちらは色校のトンボや色ダマなんかを絵柄にしました(笑)。
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それからかみの工作所の「めいしばこ」。シート状なのに、切り取り線や折り線に沿って組み立てれば名刺入れになるという紙ものグッズ。こちらはヒグチユウコさんの絵柄で3種類あり、このうちどれかひとつがついてきます。これはかわいい!

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と、ざっと紹介するだけでも息切れするような内容ですが、グッズづくりには絶対役に立ってくれる情報ばかりだと思います。

こんな『デザインのひきだし31』は6月上旬に全国書店に並ぶ予定です。どうぞよろしくお願い致します。

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デザインのひきだし31

本当に作りたい魅力的なオリジナルグッズ・
ノベルティグッズはこれだ!
紙もの、印刷ものの訴求力あるグッズの
アイデアから発注先、単価や納期を一挙掲載!

自分の発想したデザインを、いかに効果的に印刷/加工表現するか。そんなデザイナーに必須な印刷・紙・加工などの技術情報をわかりやすく紹介する『デザインのひきだし』。第31号となる今号は「本当につくりたいのはこれだ! 刷りもの&紙もの・オリジナルグッズ大特集」です。どんなノベルティグッズをつくったらいいんだろう? という疑問を解消するアイデアソースと、それを頼める発注先・価格・最小ロット・納期などの必要情報がまるわかり! 実物サンプルも豊富に付録!!

グラフィック社 編集部編
ISBN978-4-7661-2994-6 C3070 本体:2,000円


by design_hikidashi | 2017-05-25 18:27 | ただいま制作中!

『デザインのひきだし30』発売中!

今日、『デザインのひきだし30』が発売となりました。発売前に弊社在庫がゼロになる……という事態で、ご迷惑おかけしているところもあるかと思います。すみません。

でも、創刊10周年をこんなにうれしく迎えることができるとはと、本当にありがたく感謝の気持ちでいっぱいです。全国の書店さん、たくさんのご注文ありがとうございます。そしてお手にとってくださる読者のみなさま、本当にどうもありがとうございます。みなさまのおかげで、10年間続けてくることができました。

そんな10周年感謝カンゲキ記念号ですが、内容をご紹介します。お伝えしたいこと満載で長くなりますが、お付き合いくださいませ。


『デザインのひきだし30』
特集|日本中のあらゆるスペシャル印刷加工を完全網羅!
   新しい特殊印刷加工の教科書

透明ニスの厚盛りや箔押しだけが特殊印刷じゃない! 日本中の特殊印刷や特殊加工を108種類、ドドーンとご紹介する永久保存版の1冊です。別冊付録として、特集でご紹介している特殊印刷加工の実物サンプルを89枚綴じ込んでいます。

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というわけで、今回は本誌+別冊(3種類)という仕様で、書店店頭ではボコっと膨らんでOPP袋に入って陳列されていると思います。なんか……付録いっぱいの女性誌みたいな感じです。

表紙には、特殊印刷加工特集に合わせて、こんな感じの特殊印刷がなされています。

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白く浮きだしたものが2段階の厚みで入っていて、その上からさらに金がのっているという仕様。いったいどういう印刷加工をしたかわかりますでしょうか? 私はこの印刷サンプルを始めてみたときには、どうやっているのか全然わかりませんでした。聞けば知っている加工だったのに。。くやぢい。

本誌は今回から、アートディレクションを鈴木千佳子さんにお願いしています。ロゴも縦書きのものに変わり、誌面デザインも一新されています。

鈴木さんから、巻頭の特集扉のテキストは、私の手書きでというお話をいただいて、最後まで抵抗したのですが、やはり心が伝わるかな……と思い直し、書かせていただきました。

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特集の巻頭には、海外のすごい特殊印刷加工の取材記事を入れています。こちらは世界でここしかやっていない、ドイツの小口加工工房のお話。本の小口を三方金加工することは日本でもありますが、さらにそこに刻印をいれているんです。すごい!

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108種類ご紹介している特殊印刷加工は、地色によって「ピカピカ」とか「凸凹」とか「スケスケ」「見え方が変わる!」など、カテゴリ分けして掲載しています。

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この特集と連動した別冊付録がこちら。

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A5サイズで、本誌よ分厚い冊子になってしまいました(苦笑)。
こちらに特集で紹介した特殊印刷加工の実物サンプルが89枚綴じ込まれています。

例えば

●箔押し(2色押し)/一度通しでこの加工すべてができるんです。
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●村田金箔のベーシックなメタリックホイルサンプル/ついつい見本帳が見つからなくなるんですよね……
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●カタニ産業の変わったカラーのメタリックホイルサンプル/こんな色があったなんて!
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●クルツの見る角度によって紫と水色に変更する箔「ポーラライト」サンプル/美しい!
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●従来品より明るい銀インキ「フラットシルバー」/マットPP貼ったサンプル最高です!
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●新しい広演色インキ「Kaleido Plus」と新しいシルバーインキ/オフセット印刷でこんなに輝くシルバーが刷れるなんて!
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●ホロフィルム貼り+UVオフセット印刷+擬似エンボス
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●紙が透明化する加工ワックスプラス(エッジタイプ)/こんなに細かい柄を透かせるなんて!
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●パチカへの加熱型押し加工/網点までできるなんて、神!
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●ふわふわなフロッキー加工/紙地に影響をうけているのがおもしろいです
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●活版印刷(すべて鉛の活字と罫線活字!)で刷られた時刻表
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などなど、1枚ずつ本当に見応えのあるサンプルが89枚続きます。

そしてこれ以外にも今号には2つの別冊付録がついています。

★紙器研究所 小冊子
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福永紙工が母体となって活動している、紙器研究所。その研究結果をまとめた小冊子がついてきます。機械でつくれる箱を基本として、どんな新しいかたちの箱がつくれるのか。すごく興味深いです。

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そしてもう一つの別冊が、祖父江慎さん考案の新しい色付きチップボール「ゆるチップ」の全色見本帳。
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こんな風に、10周年記年号らしく(?)豪華な内容で、お値段据え置き2000円(税別)! 全国書店で発売中ですので、どうぞお手にとってご覧くださいませ。
by design_hikidashi | 2017-02-07 17:46 | ただいま制作中!

『デザインのひきだし29』和紙特集はこんな内容だ!

内容も和紙、本誌自体も和紙でできた『デザインのひきだし29』。早い書店さんだと明日くらいから並び始めそうです。嵩高な和紙ならではの軽さですので、ぜひ現物を持ってみてください。

今日は和紙特集の内容をちょっとご紹介したいと思います。和紙と一口に言ってもさまざまな種類がありますが、本誌では手漉き和紙、機械抄き和紙の両方を紹介しています。印刷加工をするという前提でのご紹介が多いので、機械抄き和紙に重点を置いていますが。

手漉き和紙の記事としては、人間国宝の岩野市兵衛さんの工房(福井県・越前)を訪ねたり、

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見るだけでうっとり、すぐに欲しくなってしまう和紙作品を多く作り出している、若手の和紙作家・森田千晶さんのインタビューがあったり(なんと、原料である楮を育てるところから!)

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手漉き和紙はあまり印刷加工できないイメージを持っていましたが、いえいえそんなことはないんです。オフセット印刷でこんなにも色鮮やかに手漉き和紙に刷ることもできるんです! 写真の左ページ(黄色い花の絵)が手漉き和紙にオフセット印刷した実物サンプル綴じ込みです。

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本文ページは機械抄き和紙なので、この綴じ込みの手漉き和紙とさわり比べてみると、風合いの差もわかって興味深いです。


機械抄き和紙については、いろいろな記事を載せていますが、ひとつだけピックアップ!

みなさん、世界一薄い紙ってどこでつくっているどんな紙か知っていますか? その答えがこれ。

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デザイナーの名久井直子さんが持っているのが「世界一薄い紙」。これは高知県は土佐にある「ひだか和紙」でつくられている「典具帖紙」で、私も実際に触れさせてもらいましたが、なんだか蜘蛛の巣のようなというか、紙とは思えない手触りで、破いてしまうのでは?とおどおどしながら触りました。
でもやはり和紙。想像以上に丈夫で破れることはありませんでした。
これがどんな場面で使われているのか、どうやってつくられているかなどは、ぜひ記事をご覧ください。

他にも記事はいろいろ載せているのですが、実物とじ込みをしているものだけ、ズラーっとご紹介しますね。

まずこれは、竹尾が出している「てまり」のオリンピックカラーバージョンです。本特集のためにオリジナルでつくっていただきました。思ったより少ない量からオーダーできるんですよ。知ってましたか?? ぜひ実物を見て触って、オーダーしたい場合は竹尾さんにご連絡してくださいな。

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次は、美濃で和紙づくりをする丸重製紙に、オリジナル透かし入りの和紙をつくっていただきました! 絵柄は人気イラストレーター・福田利之さんの塗り絵ブック『森の王国』からお借りしました。うーん、かわいい! これはテンションあがります。こちらも最小100kgからつくってもらえるというから驚きです。詳しくはぜひ実物を透かして見ながら、記事をご覧ください。

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もうひとつ、オリジナル透かしをいれた紙をつくっていただきました。こちらは越前和紙の里にあるTAKI PAPERの手によるもの。エンドレス柄でなく、こうして位置していして透かしを入れることもできてうっとりです。詳しくはぜひ実物を触りながら記事をご覧ください。

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ここまでの綴じ込みは、和紙の大きな特徴のひとつである「比較的小ロットでオリジナル品がつくれる」ということがバッチリわかる内容になっています。

他にも、和紙の印刷加工についてもいろいろご紹介していますが、中にはこんな「耳付き風和紙のような断裁加工ができる+それがタック紙で!」というようなすごい加工もご紹介しています。お酒のラベルなどで見かけるあれだ!

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また、和紙はお菓子などの「掛紙」にも多く使われていますが、中でも活版印刷でインキローラーに多色のインキを入れて刷り上げるグラデーションが美しい、そんな実物サンプルを綴じ込んでいます。網点のないグラデーションの豊かさと、和紙との相性の良さをぜひご覧ください。

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それ以外にも本誌でご紹介している和紙を30種類、ドドンと実物とじ込みしています! これだけを購入しても2000円超えるんでは……という豪華さ。ぜひ実物を見て触ってにおいを感じて、みなさんのお仕事で使ってもらえればと思います。

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もうすぐ書店さんで実物ご覧いただけると思います。どうぞよろしくお願い致します!
by design_hikidashi | 2016-10-04 18:15 | ただいま制作中!

和紙特集の『デザインのひきだし29』完成!

来月上旬発売の『デザインのひきだし29』の、版元見本があがってきました!  今回は本誌初めての「和紙特集」。それならば、本誌自体も全部和紙でつくらないと話にならない(?)と、最初から私の中だけで勝手に仕様を決めていたのですが、それを実現するには予想外のハードルもあり、結果として各所に本当にお世話になりました。どうもありがとうございました。このことについては、また改めてブログでお話できればと思います。

まずは第一報ということで、『デザインのひきだし29』の概要をご紹介します。

特集は「和紙 〜日本全国の和紙を知れば、紙ものづくりの幅がグンと広がる。(価格だって思っているほど高くない!)」と題し、手漉き・機械抄きの両方の和紙を徹底的に特集しています。洋紙だけでも本当に多種類の紙がありますが、日本ならではの美しく風合いのある和紙を知って、自分の仕事で使いこなせれば、より五感に訴える紙ものができること請け合い!

今回も豊富な実物サンプルを綴じ込んで、読んで、見て、触って、においを嗅いで(?)、和紙を堪能できる、完全保存版の1冊になっていると自負しています。

多くの方々の協力があって完成した、表紙も本文用紙もすべて和紙を使用した『デザインのひきだし29』。ちらっと写真でご紹介すると、表紙は筆で書いていただいた文字を、麻の葉模様の落水紙を貼合した和紙にオフセット印刷しています。

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本文用紙にも数種類の和紙を使用。密度が低いので、洋紙より裏抜けしやすいですが、それが紙の地合いをより見せてくれて、私は大変気に入っています。

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ちなみに、使っている和紙名は、すべてノンブル横に記載していますので、見本帳がわりにぜひ眺めてみてください。

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和紙は密度が低いものが圧倒的に多いため、非常に軽い! 今回、表紙も本文用紙もすべて和紙なので、通常の号(同じくらいの厚みのもの)と比べて半分くらいの軽さですし、刺繍の表紙の『デザインのひきだし27』と比べると5分の1程度です!(笑)  

いつも数冊の見本誌を持ち歩くだけで「重い……」と感じる本誌ですが、今回は片手で10冊持っても大丈夫!  私が力持ちなのは否めませんが、本当に軽いんですよ。

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記事詳細は明日以降、徐々にアップしてきますので、またぜひご覧くださいませ。

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『デザインのひきだし29』

特集「和紙 〜日本全国の和紙を知れば、紙ものづくりの幅がグンと広がる。(価格だって思っているほど高くない!)」

 和紙というと、独特の味わいある風合いが美しく、日本伝統の紙として、好きな人はかなり多いだろう。でもそれを紙ものや印刷物をつくる際に、紙選択のひとつに入れているかと問われれば、残念ながらほとんど選択肢に入っていないのではないだろうか。日本にはこんなにいい紙があるのに、それを使わない手はない。

 しかし実際に印刷物を企画・製作する人たちは、和紙のことをなかなか知る機会がない。和紙と言えば手漉き和紙が頭に浮かび、1枚ずつ手で漉く和紙は、高価でまた量産も難しいと思い込んでいる人も多いだろう。でも手漉きにはその良さがしっかりあり、また機械抄き和紙であればコストも予想以上にリーズナブルなものもある。

 そこで本特集では日本全国でつくられている機械抄きの和紙を中心に、手漉き和紙も多数紹介。比較的小ロットでオリジナル品がつくれることも大々的にご紹介しています。印刷加工が洋紙に比べると難しいと言われる和紙ですが、その印刷加工のポイントや和紙印刷加工が得意な会社紹介と、和紙をつかった印刷物をつくるためのノウハウを、あますところなくご紹介します。

★以下目次で緑色文字部分は、関連の綴じ込み付録があります。

006 …… インタビュー 黒栁 潤
010 …… インタビュー デザインフィル
016 …… 和紙づかいのすてきな作品たち
024 …… 和紙ってなんだろう?
030 …… 手漉き和紙編
031 …… 手漉きの極薄・典具帖紙をつくり新たな和紙にも挑戦する
      ──浜田兄弟和紙製作所
032 …… 人間国宝・9代目 岩野市兵衛さんの手漉き工房を訪ねる
034 …… インタビュー 和紙作家・森田千晶さん
040 …… 手漉き和紙へのオフセット印刷─コマガタ
042 …… 機械抄き和紙編
      世界一薄い和紙を抄くひだか和紙を訪ねる
046 …… 落水紙をはじめ多彩な美しい和紙をつくる─モリサ
048 …… チャレンジングな和紙もドンと来い!─高岡丑製紙研究所
049 …… 土佐典具帖紙の技術を活かした 
     世界一薄い合成繊維紙を開発─廣瀬製紙
049 …… 障子紙からスタートし乾式・湿式両方の不織布をつくる
      ─三和製紙
050 …… 編集部おすすめ! 和紙紹介
060 …… 和紙見本帳を手に入れよう!
062 …… オリジナル和紙をつくる①
      オリンピックカラーの「てまり」をつくる─竹尾
066 …… オリジナル和紙をつくる②
      100キロからオーダーできるオリジナル透かし和紙
      ─丸重製紙

070 …… オリジナル和紙をつくる③
      和紙の里・越前でつくるオリジナル透かし和紙
      ─TAKIPAPER

074 …… 和紙の印刷・加工編/和紙への印刷は難しい!?
      本誌はこうしてつくられた
078 …… 耳付き加工の和紙ラベルをつくる─高桑美術印刷
080 …… グラデーションの美しい掛紙の活版印刷─瀬川商店
082 …… 和紙の印刷加工 頼りになる会社紹介
086 …… 特集内に出張 名工の肖像[高木裕夫(揉紙職人)]
090 …… 和紙ならではの加工いろいろ
094 …… 綴じ込み付録目次


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by design_hikidashi | 2016-09-27 17:54 | ただいま制作中!

『デザインのひきだし28』まもなく発売です!

今日から6月ですね。
早いもので『デザインのひきだし28』、まもなく発売となります。

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(表紙がちっちゃい……?)

さて、今回の特集は

『造本とブックデザインと。』
紙の本づくりを諦めないための
刺激のある造本とブックデザインをドンと紹介。
もっともっとおもしろい造本はできるのだっ!


紙の本は「売れなくなった」とよく言われます。確かに、紙が最新メディアだった昔と比べると、書籍の役割は減ったのかもしれません。でもそんななかだからこそ、せっかく紙の本として世に出すのなら、もっといい形でつくられるべきではないでしょうか。

本特集では、明治から昭和初期頃にかけてつくられた、いま見るとひっくり返ってしまうようなすごい造本の書籍40 冊以上の紹介をはじめ、いま現在の日本と海外のすばらしい造本の書籍を多数紹介。

そしていつも読者から「なんだこれはっ!」「変態だ!」と言われている本誌造本についても、今回はアイデア出しのところからテスト制作、最終案までしっかりレポート。ブックデザイン・造本について、本づくりに携わるすべての人に刺激を与える大特集です。

●明治~昭和初期の「すごい造本」をドンと紹介!
 海外のすごい本も!


日本の洋式製本は、明治初年に始まりました。その後、製本工程の機械化が進むのは昭和40年代のこと。しかし製本機械が十分に整わない時期にも、奇抜な素材を用いたり、趣向を凝らした、いま見るとひっくり返ってしまうようなすごい造本はたくさん生まれていました。

たとえば、
ミノムシの蓑(!)を背に貼り合わせてつくられた本とか……、
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本物の竹と筍の皮を使った造本とか。
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本特集では、そうした日本の先達たちが手がけたすごい造本40 冊以上の紹介を皮切りに、現代の日本のすごい造本の数々、そしてこんな風に2つ折りになっている本など、海外のすごい造本も多数紹介。
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見ているだけでも楽しく、また、本づくりに役立つヒントが満載です。

●ブックデザイナー2大対談!
鈴木成一×祖父江慎/水戸部功×名久井直子


ブックデザイナーとして30 年以上活躍し、いまの日本のブックデザインを語るうえで欠かせない存在である2 大巨匠、鈴木成一さんと祖父江慎さんの史上初対談を実現。
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また、若手世代でいまもっとも編集者から指名されるブックデザイナーだと言っても過言ではない、水戸部功さんと名久井直子さんの対談も収録し、同世代の2 組のブックデザイナーが装丁・造本についてどんなことを考えているのかをお聞きしました。
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さらに、いま注目の5 人のブックデザイナーや、オランダのブックデザイナー イルマ・ボーム氏のインタビューなど、読み物も充実です。

連載記事も盛りだくさん!

●好評連載 [祖父江慎の実験だもの。]
 部分的にスケスケにできる加工「ワックスプラス」が新登場!
 ――より細かく、オフセット印刷との見当も合いやすくなった!


グラフィックデザイナーの祖父江慎さんが、気になる印刷加工に挑戦する本連載。今回は「ワックスプラス」の進化版に挑戦。紙の一部分だけをロー引き加工したように透け感をもたせることができる加工「ワックスプラス」。以前は細かい表現は苦手でしたが、より繊細な表現ができるようになり、オフセット印刷との見当精度もアップしました。本記事では、全44 種類の紙への加工テストを踏まえて選りすぐりの加工サンプル6 枚を入れています。
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●編集部注目PICK UP!(1)
注目の黒い厚紙「PGカラーB」


大王製紙の漆黒のパッケージ原紙「PG カラーB」は、断面まで黒一色、折り筋もきれいなことが特徴。昨秋「スタンダード」と「マット」の2種類が発売されたのに加え、スタンダードの廉価版として新たに「エコ」が登場し、より使いやすくなりました。今回は、「スタンダード」に銀の箔押しを施した加工サンプルを綴じ込み。その質感を実物で確かめることができます。
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デザインは小玉文さん、箔押しはコスモテック。

●編集部注目PICK UP!(2)
圧倒的輝き感のインキ・LR輝 新色「ピンクゴールド」


現在、オフセット印刷で一番メタリック感の高いインキ、LR 輝シリーズ。要望の多かった赤系の金インキ「LR 輝ピンクゴールド」が新登場し、輝き感でもラインナップでも他を圧倒するシリーズになりました。用紙によって、また使い方によってより輝き感を増すLR 輝ピンクゴールドを、4 種類の紙による印刷サンプルでご紹介します。

●本づくりの匠たち[ブックケース(貼り函)製造/有限会社八光製函]

このところ、函入りの上製本を目にすることは、残念ながら少なくなってきましたが、函づくりの伝統が途絶えたわけではありません。八光製函は、いまでも手貼りの技術を残している“ 貼り屋”。現場で培われてきたテクニックは、本のみならず、意外なところでも必要とされていました。案内役はブックデザイナーの名久井直子さんです。

●もじモジ探偵団[ FILE02 ナンバープレートの文字]

街で見かけた気になる文字を調査する本連載。今回は、自動車のナンバープレートの文字のナゾに迫ります!
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その他いろいろ。

* * * *

駆け足でざっと全体像をお伝えしてきましたが、いかがでしょうか?
詳細はまた改めてご紹介していきたいと思います。
『デザインのひきだし28』早いところでは今週後半から店頭に並びそうです。今号も、どうぞよろしくお願いいたします!

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『デザインのひきだし28』
特集は「造本とブックデザインと。」


自分の発想したデザインを、いかに効果的に印刷/加工表現するか。そんなデザイナーに必須な印刷・紙・加工などの技術情報をわかりやすく紹介する『デザインのひきだし』。第28 号である今号は「造本とブックデザインと。~紙の本を諦めるな!」特集です。売れなくなった、それにともなって造本もつまらなくなったと言われることもある、いまの書籍。でもまだまだ人の心に響く造本はできる。そんな熱い想いが蘇る、ブックデザインに興味がある人必見の1 冊です。

※ちっちゃい表紙が目印! むき出しになったあじろ綴じの背にも注目!

特別付録
書籍本文用紙(見比べ)サンプル50種類!
+LR輝ピンクゴールド印刷サンプル4枚
+新しいワックスプラス6種類
+注目の黒い厚紙「PGカラーB」

グラフィック社編集部・編 定価:2,000円(税別) 
ISBN978-4-7661-2906-9 C3070
B5判 総144頁(オール4色)+特集連動付録各種

※グラフィック社『デザインのひきだし28』
※Amazonはこちら
by design_hikidashi | 2016-06-01 15:04 | ただいま制作中!

『デザインのひきだし27』特集綴じ込みインデックス

日本全国の印刷加工会社の技術を結集してつくられた『デザインのひきだし27』。ありがたいことに発売2週間で弊社在庫はゼロ。書店さんにある店頭在庫のみとなりました。ご協力いただいた企業のみなさま、そしてお買い上げくださったみなさま、本当にどうもありがとうございます!

この「現代・印刷美術大全」特集、実物綴じ込みサンプルをパラパラと眺めているだけでもおもしろいのですが、実際の仕事で参考にしていただく場合には、「オフセット印刷でできる技術はどれだ?」とか「ニスを使っている表現はどれ?」などと、印刷技術的に探すことも多いと思います。また「金銀ピカピカしたものを作りたいんだけど……」「透ける表現を探してるけどどれを見れば?」など、印刷物仕上がりの見た目から探したいこともあると思います。

そんな場合に備えて、本誌内に「印刷技術別インデックス」と「見た目別インデックス」を掲載しているんですが、編集途中でページがたりなくなり、もともとこのインデックスは各2ページずつの予定だったのを泣く泣く1ページずつに減らしてしまったのです。なので虫眼鏡で見ないと読めないほど文字が小さくなってしまいました……。すみません!

そこで、そのページのデータを以下にアップしますので、ご入用の方は大きくプリントアウトして見ていただくなどお役立ていただければと思います。

※エキサイトブログだとPDFがアップできず、かなり縮小された画像になってしまうので、PDFファイルをご希望の場合は、hikidashi@graphicsha.co.jpに「インデックスPDF希望」と書いてご連絡ください。

私はこのインデックスを眺めているだけでも楽しくて何時間も経ってしまいます。そんな使い方をしていただいてももちろん嬉しいです!(笑)

●印刷技術別インデックス
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●見た目別インデックス
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by design_hikidashi | 2016-03-03 09:51 | ただいま制作中!