2月上旬に発売となった『デザインのひきだし42』、内容紹介シリーズ第三弾。今回は、編集部・雪が担当している連載2本の内容をご紹介します!
まずは「もじモジ探偵団」。
「街で見かけた気になる文字を調査し、レポート」する本連載、今回のテーマはこれです。

ピンと来た方も多いのでは?
1978年発売以来、愛され続けているロングセラーのビスケット「たべっ子どうぶつ」です!

ビスケットに印字されている文字や、パッケージの「たべっ子どうぶつ」の文字。これはだれがつくったものなのでしょう? アイアイ探偵と助手のネコくんが、メーカーのギンビスをたずね、そのナゾにせまります。誌面には、「たべっ子どうぶつ」全46種類のビスケットの写真を載せています! どんな動物がラインナップに入っているのか、それぞれどんな文字・形なのか……、ぜひじっくりとご覧ください。
それからもうひとつ、その道数十年の印刷加工現場の職人の方々をたずねるインタビュー企画「名工の肖像」。今回の名工はこちらです。

活版ぼかし印刷職人の清水康晴さん(長井紙業)。
「ぼかし印刷」とは、たとえばこういうもの。

活版印刷機のインキローラー上でインキを練りながら混ぜることで生まれる、網点のないグラデーションです。白い紙にすうっと溶け込むような「ぼかし」には、何度手にしても見とれてしまいます。

本誌はこれまで、清水さんの美しい「活版ぼかし印刷」を何度も紹介し、実物もお見せしてきました。最近の号だと『デザインのひきだし40』名刺・カードの特殊印刷加工特集で、活版印刷による網点レスのグラデーション印刷として、黄色とピンクのなめらかな「ぼかし」の実物サンプル付録を刷っていただいています。

この美しい印刷一筋で40年近くやってこられた清水さんは、どんなふうに修業を積み、技術を身につけていったのでしょう。じっくりとお話をうかがってきました。
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ほかにも、連載記事ももりだくさんです!