早い書店さんでは先週から店頭に並べていただいている『デザインのひきだし41』。特集内容は
ひとつ前の記事でご覧いただければと思いますが、今日は本誌で使っている紙について、ちらっとご紹介しようと思います。
本誌はいつも、何種類かの本文用紙を使い、本誌自体が見本帳のようにと考えていますが、今回もいくつかの本文用紙を使っています。その銘柄は目次に全体のことが書いてあり、それぞれのページの奇数ノンブル(左ページ)脇に、そのページの使用紙銘柄名を記載しています。


こんな風に。
写真2枚目の「
OKリップグロス(王子製紙)」は、本誌で(そして私が担当している別の書籍全部を合わせても)初めて使いました! A3コート紙と呼ばれるジャンルの紙なんですが、グラビア印刷したかのような印刷再現性を追求した紙ということで、本当にあの刺激的なにおいがしそうな(笑)つるっとグロス感ある仕上がりで、これもいい紙だなぁ。
紙の詳細については、本誌152ページでご紹介していますので、併せてご覧くださいませ。
ちなみに今回、けっこうめまぐるしく紙が変わっています。というのも、断裁してないような仕上がりにしつつも全部のページがきちんと開けるようにするために、今号は8ページで1折としてつくっているのです。ほぼそれごとに紙を変えているので、4枚目来ると紙変更となっているのでした。
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続いて付録の方の紙もご紹介します。
別冊「
豪華造本に驚き! てんとう虫コミックス『ドラえもん』豪華愛蔵版 全45巻セット「100年ドラえもん」ができるまで」の本文用紙には、オペラクリアマックス(日本製紙)を使っているのですが、これは「100年ドラえもん」の本文用紙と一緒のもとにしているからなんです。ぜひ100年ドラえもんを想像しながら、本別冊もめくってみてください。
--そして6種類の製本サンプル。こちらの表紙には、「
マーメイド」を色違いで使っています。「中ミシン上製本」だけは薄手の紙にPP貼りしたもので上製本表紙をつくる必要があったので、コート紙に2色印刷したものを使っていますが。
本文用紙には、目に優しいクリーム色で、私も大好きな「
淡クリームせんだい(中越パルプ工業)」を使っています。文字ものにぴったりの紙なので、めくり心地も含めて、せひ触ってめくって感触を試してみてください。
あ、本誌表紙まわりの紙を忘れていました。
今回、チップボールに印刷+テープスタンピングしたものを、ベース表紙に製本後に貼り合わせています。

チップボールは「
NSボール(日本製紙)」、ベース表紙は「
NインバーコートG-FS」。インバーコートは白板紙の中でダントツに好きな紙のひとつで、白さが美しく、角がかっきりでるのがかっこいいですな。