昨日は『デザインのひきだし37』の特集
「活版・凸版印刷でモノ感あふれる紙ものづくり」の内容紹介だけで息切れしてしまったので、気を取り直して、今日は連載など特集以外の記事のご紹介をしたいと思います。
連載トップバッターは、「もじモジ探偵団」。アイアイ探偵と助手のねこくんが、世の中の不思議に思う文字について毎回調べている連載ですが、今回は「郵便ポストの文字」。確かにシャープで独特な書体、どうやってできたのかとかきになる!
不定期連載といいつつ、ほぼ毎回、実験結果の綴じ込み実物サンプルと共に連載が続いている「祖父江慎の実験だもの。」、今回は半年以上前から実験し続けていた大作です! 模様を残して地部分を半透明化した紙「アートドリープ」をオリジナルでつくっていますよ。なんとこんな表現ができるのか……と出来上がりにうっとり。もちろん現物(今回はよりよく実感していただくために大判の紙を追って、投げ込み付録しています)もついています。
写真だとよくわからない……ぜひ現物を見てください!
佐藤直樹さんの連載「◯◯のデザインを考える」は、兵庫の剣菱酒造のロゴについて、取材していただきました。なんと500年変わらぬこのロゴマーク。お酒造りからすべてに通じる、すばらしい精神に佐藤さんも編集部も感激しっぱなしなのでした。
編集部注目PICK UP!は2本掲載。1本目は、現在、印刷博物館で開催中のグラフィックトライアル。展示中の実際の印刷実験したものの実物がとじ込まれているので、展覧会の予習復習にぜひご活用ください。
2本目は、大和板紙の新しい紙「ダイワフィールド」のご紹介。今年、ラグビーW杯が開催される花園ラグビー場の芝を抄き混んだというおもしろい紙の登場です。もちろん現物もとじ込んでいますよ。
創刊号から唯一つづく連載「本づくりの現場から」は、ブックデザイナーの名久井直子さんが、今回は書籍や雑誌の流通を担う取次会社・日販を訪ねています。こうやって出版物は本屋さんに届くのかと、改めて勉強になりました。
「りょんりょん・ユウコのフォントつくるぞ」は、Adobeのフォントデザイナー・西塚涼子さんが、画家・ヒグチユウコさんの手書き文字(通称ヒグミン)をフォント化する過程を追っています。今回はその3回目。カタカナづくりに着手しています。
他にも連載・記事満載、もちろん実物付録もいろいろ綴じ込んで、写真ではわかりにくい、紙や印刷のおもしろさをガンガンにご紹介しています。
『デザインのひきだし37』は、6月初旬発売予定です。どうぞよろしくお願い致します。