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デザインのひきだし・制作日記

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活版・凸版特集『デザインのひきだし37』

早いもので、前号を出してからもう4ヶ月が経ち、『デザインのひきだし37』ができてきました。創刊号のときには32歳だった私がもう44歳ですよ……。怖い!

とまあそんなことは置いておいて、相変わらず印刷・紙・加工に首ったけな本誌は、6月初旬発売の『デザインのひきだし37』でも、思う存分、印刷紙加工漬けになっております。

ジャン!
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『デザインのひきだし37』の特集は「活版・凸版印刷でモノ感あふれる紙ものづくり」です。いつも通りのB5サイズの本誌(写真右)に、別冊付録と投げ込み付録(写真中央と左)、さらに本誌内にいろいろ綴じ込み付録もついて、OPP袋に入った厚みは5cm超でした。

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そう、活版特集なんです。鉛の活字を使った活版印刷、そして樹脂版とか金属版を使った凸版印刷の両方をどーんとご紹介しているのです。今は、樹脂版や金属版を使った凸版印刷も含めて「活版印刷」と呼ぶことも多いけど、本誌ではなるべく後者は凸版印刷と分けて呼び、よりわかりやすいように記事にしていますよ。

表紙は、スチールベースの樹脂版を使った、蛍光2色の凸版印刷。生成り色のコースター用紙にギュッとプレスを効かせて刷ってもらいました。すてき。

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扉ページでは、実際に活字を組んで活版印刷してもらっています。右ページにその組版の写真を、左ページには実際の活版印刷された本文ページがという感じになっています。
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次のページでは、樹脂版による凸版印刷したページと、その対抗ページには刷り終わったあとの樹脂版の写真。14000枚も刷ると、細かい網点部分とかの版はもう瀕死状態になってるんですねぇ。
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日本国内、そして海外、両方でつくられている、すばらしい活版・凸版印刷された紙ものをたくさんご紹介しています。見ていると、自分でもつくりたい欲がふつふつと。

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活版印刷、凸版印刷のことに詳しくない、という方には、ぜひ基本の図解ページから読んでいただきたいです。しくみ好きなので、じっくり記事にしましたよ。
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もちろん、実際の現場取材にもいろいろお伺いさせていただきました。活字鋳造、凸版製版、活版印刷などなど。写真をたくさん掲載して、実際にどうやって作業しているのかをご紹介しています。
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それと同時に、佐々木活字さんの活字見本帳を凸版印刷した実物付録や、コート紙と上質紙に175〜50線という細かい〜粗いデータを凸版で刷るとどうなるのか、という、実物チャートなんかも綴じこんでいます。
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読み物としては、ドイツに唯一残っている活字鋳造所の取材や(なんと保有する母型が500万個とかありえない数とのこと!)、世界随一と言っていいほどの豊富な欧文活字を持って、美しい活版印刷を手がけている嘉瑞工房の高岡さんのインタビューなども掲載しています。
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特集後半では、実践編として、いろいろな活版印刷・凸版印刷を、どこにお願いするとどんなことが、いくらくらいで、どのくらいのロットからできるのかということを、いろいろご紹介しています。
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こちらは、可能な限り、活版印刷会社さんにご協力いただいて、実物サンプル綴じ込み・投げ込みをしています。

First Universal Pressさんの活字組版による印刷や(写真1枚目が記事、2枚目が刷り物のオモテ面)
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ヒグチユウコさんと名久井直子さんにご協力いただいて、「ヒグチユウコ展 CIRCUS」の神戸巡業のフライヤーを、超絶の細かさ+多色で凸版印刷したものも入っています。これは美しくかつすごい!
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また、1度の印刷で、インキローラーに何色も入れてグラデーションをつくって凸版印刷している、優美なサンプルも。ルーペで覗いても網点のないグラデーションの美しさたるや!
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綴じ込めない実物サンプルは、投げ込み付録にしています。凸版印刷が表紙になったノートや、多色刷りコースター、コットン紙に刷ったコースター風メッセージカードなど。
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また、凸版印刷を頼むとき、プレスを効かせたい(印圧を強く、ギュッと押してもらいたい)という場合もありますよね。そんな場合にオススメの「プレスを効かせた凸版印刷にオススメ 紙見本帳」も付録しています。ふかふかして密度がめちゃくちゃ低い紙など、なかなか見つけにくい紙(でも、ほとんどどれも入手しやすい紙ばかりです!)をぜひ知っていただきたくって、実物綴じ込みとともにご紹介しています。記事では、実際にプレスを効かせて刷った写真も掲載していますよ。
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そして特集最後には、「日本全国の活版・凸版印刷を頼める会社リスト」を掲載。北海道から沖縄まで(いくつか掲載できる会社を見つけられなかった都道府県もあるのですが……)100軒超の悶絶リストです!
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ふうー。特集のご紹介だけで今日は力尽きました……。連載記事についてはまた後日、ブログにアップしますね。すみません。でもこっちもいろいろすごいんです!

活版・凸版印刷特集の『デザインのひきだし37』は6月上旬に全国書店、オンライン書店にて発売となります。オンライン書店での予約開始はもう数日後になりますので、始まりましたらまた編集部・津田のツイッターでお知らせします。

今回も情報もりもりでつくったつもりです。ぜひ書店店頭で実物をご覧いただき、気に入っていただけたらお買い求めくださいませ。


『デザインのひきだし37』
グラフィック社編集部・編 定価:2,000円(税別)
ISBN978-4-7661-3300-4 C3070
B5判、総162頁+「プレスを効かせる凸版にオススメ紙見本帳」など特集連動付録 多数



by design_hikidashi | 2019-05-29 17:30 | ただいま制作中!
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