編集部・雪です。
昨日ぐらいから、書店店頭に『デザインのひきだし36』が並び始めました。コロコロ風表紙の「紙もの文具&玩具のつくり方」特集号です。
今回の「紙もの文具&玩具のつくり方」特集では、「文具をつくるための専門知識」として、筆記適性のよい・書きやすい紙とはどんな紙なのか、紙選びのポイントや、筆記適性にこだわった紙も紹介しています。
「書き心地のよい紙」を集めて、試し書きの写真、ひとことコメント、規格を紹介そして、この連動付録としてついているのが「筆記適性にこだわった紙ノート」。さまざまな筆記用具での書きやすさを追求した28種類の紙を16ページずつ収録した、実際に書き味を試せるノートです!(表紙の紙は全部20色のうち1色が使われています)
これらの記事やノートをつくるにあたって、編集担当・雪、いろいろな紙に試し書きをしました。どーん!!
万年筆・油性ボールペン・鉛筆・蛍光マーカーで、ひたすら書いて書いて書きまくりました!!
今回取り上げたのは、ノート用紙や手帳用紙、便せんやレターヘッドに使われる紙など文具用途を想定して開発された紙や、筆記専用紙ではないけれど、実は書き心地がよいと評判の紙たち。白やクリーム色の紙が中心となるのですが、実際に何十種類を集めて比べてみると、同じ「白」「クリーム」といっても紙の種類によって微妙に色がちがうのがわかります。ノートの断面を見ると、色のバリエーションがあるのがわかりますよね。そして、実際に書き比べをしてみると、同じカテゴリーのなかだけでさえ、紙によって特徴が全然違うのがわかって楽しかったです。
たとえば手帳用紙。手帳は持ち歩くので、各製紙メーカーはできるだけ薄くて軽く、かつ、インクが裏抜けしないように配慮して紙をつくっています。でも、同じ目的でつくられていても、パリパリした手触りの紙、しなやかで安定感のある紙、やわらかくゆらゆら揺らぐはかなげな紙、薄い手帳用紙のなかではフカッと感じる紙、表面が平滑につぶしてあってツルツルしている紙などさまざま。
「トモエリバー」は、手帳用紙のなかでもかなり有名な紙。もちろん以前から紙に触れたことはあったのですが、他の紙と比べてみることで、地合(紙の肌)のムラがかわいく、はかなげな手触りの紙なのだということに気がつきました。
一方、同じく手帳用紙の「サンライズ手帳」は均一な肌でコシがあり、書き心地も「安定感があるな〜!」という感じ。実際に書いてみること、それも、比べてみることで紙の新たな魅力に気づけたのは、とてもおもしろい体験でした。
ノート本文は、実際にノートにしたときをイメージしやすいように、細罫・太罫・ドットを印刷しています。もちろん、無地ページもあり
ぜひ皆さんも、実際に試し書きして、お好きな紙を見つけてみてください! 筆記具によっても、書き心地が全然違いますよ。