今日から6月ですね。
早いもので『デザインのひきだし28』、まもなく発売となります。

(表紙がちっちゃい……?)
さて、今回の特集は
『造本とブックデザインと。』
紙の本づくりを諦めないための
刺激のある造本とブックデザインをドンと紹介。
もっともっとおもしろい造本はできるのだっ!
紙の本は「売れなくなった」とよく言われます。確かに、紙が最新メディアだった昔と比べると、書籍の役割は減ったのかもしれません。でもそんななかだからこそ、せっかく紙の本として世に出すのなら、もっといい形でつくられるべきではないでしょうか。
本特集では、明治から昭和初期頃にかけてつくられた、いま見るとひっくり返ってしまうようなすごい造本の書籍40 冊以上の紹介をはじめ、いま現在の日本と海外のすばらしい造本の書籍を多数紹介。
そしていつも読者から「なんだこれはっ!」「変態だ!」と言われている本誌造本についても、今回はアイデア出しのところからテスト制作、最終案までしっかりレポート。ブックデザイン・造本について、本づくりに携わるすべての人に刺激を与える大特集です。
●明治~昭和初期の「すごい造本」をドンと紹介!
海外のすごい本も!
日本の洋式製本は、明治初年に始まりました。その後、製本工程の機械化が進むのは昭和40年代のこと。しかし製本機械が十分に整わない時期にも、奇抜な素材を用いたり、趣向を凝らした、いま見るとひっくり返ってしまうようなすごい造本はたくさん生まれていました。
たとえば、
ミノムシの蓑(!)を背に貼り合わせてつくられた本とか……、
本物の竹と筍の皮を使った造本とか。
本特集では、そうした日本の先達たちが手がけたすごい造本40 冊以上の紹介を皮切りに、現代の日本のすごい造本の数々、そしてこんな風に2つ折りになっている本など、海外のすごい造本も多数紹介。
見ているだけでも楽しく、また、本づくりに役立つヒントが満載です。
●ブックデザイナー2大対談!
鈴木成一×祖父江慎/水戸部功×名久井直子
ブックデザイナーとして30 年以上活躍し、いまの日本のブックデザインを語るうえで欠かせない存在である2 大巨匠、鈴木成一さんと祖父江慎さんの史上初対談を実現。
また、若手世代でいまもっとも編集者から指名されるブックデザイナーだと言っても過言ではない、水戸部功さんと名久井直子さんの対談も収録し、同世代の2 組のブックデザイナーが装丁・造本についてどんなことを考えているのかをお聞きしました。
さらに、いま注目の5 人のブックデザイナーや、オランダのブックデザイナー イルマ・ボーム氏のインタビューなど、読み物も充実です。
連載記事も盛りだくさん!
●好評連載 [祖父江慎の実験だもの。]
部分的にスケスケにできる加工「ワックスプラス」が新登場!
――より細かく、オフセット印刷との見当も合いやすくなった!
グラフィックデザイナーの祖父江慎さんが、気になる印刷加工に挑戦する本連載。今回は「ワックスプラス」の進化版に挑戦。紙の一部分だけをロー引き加工したように透け感をもたせることができる加工「ワックスプラス」。以前は細かい表現は苦手でしたが、より繊細な表現ができるようになり、オフセット印刷との見当精度もアップしました。本記事では、全44 種類の紙への加工テストを踏まえて選りすぐりの加工サンプル6 枚を入れています。
●編集部注目PICK UP!(1)
注目の黒い厚紙「PGカラーB」
大王製紙の漆黒のパッケージ原紙「PG カラーB」は、断面まで黒一色、折り筋もきれいなことが特徴。昨秋「スタンダード」と「マット」の2種類が発売されたのに加え、スタンダードの廉価版として新たに「エコ」が登場し、より使いやすくなりました。今回は、「スタンダード」に銀の箔押しを施した加工サンプルを綴じ込み。その質感を実物で確かめることができます。

デザインは小玉文さん、箔押しはコスモテック。
●編集部注目PICK UP!(2)
圧倒的輝き感のインキ・LR輝 新色「ピンクゴールド」
現在、オフセット印刷で一番メタリック感の高いインキ、LR 輝シリーズ。要望の多かった赤系の金インキ「LR 輝ピンクゴールド」が新登場し、輝き感でもラインナップでも他を圧倒するシリーズになりました。用紙によって、また使い方によってより輝き感を増すLR 輝ピンクゴールドを、4 種類の紙による印刷サンプルでご紹介します。
●本づくりの匠たち[ブックケース(貼り函)製造/有限会社八光製函]
このところ、函入りの上製本を目にすることは、残念ながら少なくなってきましたが、函づくりの伝統が途絶えたわけではありません。八光製函は、いまでも手貼りの技術を残している“ 貼り屋”。現場で培われてきたテクニックは、本のみならず、意外なところでも必要とされていました。案内役はブックデザイナーの名久井直子さんです。
●もじモジ探偵団[ FILE02 ナンバープレートの文字]
街で見かけた気になる文字を調査する本連載。今回は、自動車のナンバープレートの文字のナゾに迫ります!
その他いろいろ。
* * * *
駆け足でざっと全体像をお伝えしてきましたが、いかがでしょうか?
詳細はまた改めてご紹介していきたいと思います。
『デザインのひきだし28』早いところでは今週後半から店頭に並びそうです。今号も、どうぞよろしくお願いいたします!
『デザインのひきだし28』
特集は「造本とブックデザインと。」
自分の発想したデザインを、いかに効果的に印刷/加工表現するか。そんなデザイナーに必須な印刷・紙・加工などの技術情報をわかりやすく紹介する『デザインのひきだし』。第28 号である今号は「造本とブックデザインと。~紙の本を諦めるな!」特集です。売れなくなった、それにともなって造本もつまらなくなったと言われることもある、いまの書籍。でもまだまだ人の心に響く造本はできる。そんな熱い想いが蘇る、ブックデザインに興味がある人必見の1 冊です。
※ちっちゃい表紙が目印! むき出しになったあじろ綴じの背にも注目!
特別付録
書籍本文用紙(見比べ)サンプル50種類!
+LR輝ピンクゴールド印刷サンプル4枚
+新しいワックスプラス6種類
+注目の黒い厚紙「PGカラーB」
グラフィック社編集部・編 定価:2,000円(税別)
ISBN978-4-7661-2906-9 C3070
B5判 総144頁(オール4色)+特集連動付録各種
※グラフィック社『デザインのひきだし28』
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