以前、
ここでちょっとご紹介した、『デザインのひきだし』の連載「祖父江慎の実験だもの」。下の方の写真に、思わせぶりなモザイクが掛かっていますが、これについて全然ブログで触れていなかったですね。
というわけで、今日はこのお話。
いつも、新しいことに祖父江慎さんがトライしていただいている「実験だもの」、今回は「疑似透かしインキ」というものを試していただきました。インキをつくっているのは、
T&K TOKA。(ちなみに、デザインのひきだしの本文ページもTOKAさんのインキです)
このインキはオフセット印刷やスクリーン印刷、また活版印刷などでも幅広く使用できるインキなのですが、ふつうのインキと違うのは、刷ったところが、まるで紙の「すかし」のように、半透明になるってこと。
上のブログのモザイク写真は、その透け感を蛍光灯にかざしてみていたところだったのです。
オリジナルの透かし入り紙をつくるのは、かなりのロットとお金が必要になってしまうことが多いですが、この疑似透かしを使えば(もちろん、紙の透かしとまったく同じではないですが)、オフセット印刷機で特色1色を刷るようなイメージで、透かしがつくれちゃうんです。これはおもしろい。

というわけで、記事では、それを応用して紙の表裏からそれぞれ刷ってみたり、疑似透かしインキに色を混ぜたり(本来は透明)いろいろやって、合計6枚の疑似透かし実験印刷物が綴じ込まれています。気になる方は
『デザインのひきだし9』をぜひ見てみてくださいねー。