連載「名工の肖像」は、いつもその道のプロフェッショナルな方に、仕事に対する考え方、これまでの道のりなどを取材させていただいているのですが(文章は
雪朱里さん)、『
デザインのひきだし7』では紙工の名工・坂本政弥さん(84歳)にお話を伺わせていただきました。
そのときに、猫の形を型抜きしつつ、象嵌(物質に異物を埋め込むというのが語源。螺鈿などもこの手法の一種)の技術を応用して、別の紙をそこに埋め込むということまでを、1度の抜き加工で行ってしまう、という信じられない手法を見せていただきました。
で、昨日、そのときの型でつくったという、日めくりカレンダーを送っていただきました。

厚紙が猫の形に型抜かれ(ちなみにこの猫は坂本さんが描かれたそう。かわいい!)、そこに黒い別素材の紙が埋め込まれています。そして目が丸く抜かれていて、片目はウィンクの型抜きが。これが1工程でできてしまうとは! そうそう、黒い紙が「埋め込まれている」と書きましたが、これはその言葉通りで、紙が糊でただ貼られているというのとは違って、縁がキュッと下の台紙の紙に食い込んで埋め込まれているんです。なので、独特の質感がでていて、尚すばらしいのです。
いやぁ、すばらしいものをもらってしまった。どこに飾ろうかな。