ブログトップ

デザインのひきだし・制作日記

dhikidashi.exblog.jp

<   2015年 05月 ( 2 )   > この月の画像一覧

『デザインのひきだし25』連載記事も盛りだくさん!

昨日、6月上旬発売の『デザインのひきだし25』「紙の加工大全」特集と特別記事「WIXOSSのすごい制作現場徹底紹介」の内容をご紹介したところ、たくさんの反響をいただいています。ありがとうございます。

しかし、次号の見どころは特集・特別記事だけではありません。
そこで本日は、連載記事の内容をご紹介します。

まずは、いつも驚きの実験にチャレンジする、デザイナー・祖父江慎さんの人気連載「実験だもの。」
今回は廣済堂の協力のもと、オフセット印刷でRGB3色掛け合わせのブラックライト印刷に挑戦!
c0207090_1363687.jpg

ブラックライト印刷は、スクリーン印刷やインクジェットプリンタを用いて偽造防止のためのセキュリティ印刷分野で使われることが多い印刷。現行のお札にも使われており、オフセット印刷のインキ自体は以前から存在していたものの、積極利用はされてきていませんでした。そんなブラックライトインキを今回はオフセット印刷で、しかも単色ではなくRGB3色による掛け合わせでフルカラー印刷に挑戦しているのです!

実験の結果、本誌に綴じ込まれている実物サンプルはこちら。
c0207090_13101283.jpg

ブラックライト以外の光の下ではほぼ無色のインキであるため、このままでは何が何やらよくわかりませんね。

でも、ひとたびブラックライトをあてたならば、通常の光の下では何も見えていなかったところが、カラフルに発光するのです……!
c0207090_13111044.jpg

「おおおおおおー! す、すばらしい!」
写真は、色校を見て興奮し、印刷現場の方へのメッセージをブラックライトペンで校正紙に書き込む祖父江さん。端のほうに、フルカラーに発色する絵柄の一部が見えていますね。どんな絵柄が刷られているのかは、ぜひ、暗闇のなか実物にブラックライトを当てて、ご覧ください!

続いては、ブックデザイナーの名久井直子さんが本づくりにまつわる印刷加工の現場を訪ねる「本づくりの匠たち」
c0207090_1315017.jpg

今回訪問したのは、埼玉県戸田市にある箔押し工場。世界に数台しかない2色機を持つ斎藤商会で、キラキラ輝く箔押しの魅惑の現場をとことん取材してきました。
c0207090_13171111.jpg

大きな箔押し機に興奮の名久井さん。まさか、あんなところにまで入ってしまうなんて……!
たっぷりの写真でお届けする箔押し現場レポート、ぜひお楽しみください。

続いては、世界各国の紙や印刷加工にまつわる現場を訪ねる「海外の現場から」
c0207090_13191811.jpg

今回はイタリアの街ヴェネトにある製紙メーカーFAVINI(ファビー二)社を訪問。280年前から製紙業を営む同社は、独特な原料粉砕技術を用いて、同社にしかつくれない、環境に配慮してかつナチュラルで風合いのいい紙「CRUSH」をはじめ、数多くの紙をつくっている。その現場を見てきました。

実物サンプルとして「CRUSH」全7色も綴じ込まれています。
c0207090_13225883.jpg

右から、コーヒー、ヘーゼルナッツ、アーモンド、オリーブ、キウイ、シトラス、コーン。それぞれの原料粉が抄き込まれている紙です。ザラッとした手触りもいい!

紙といえば、今回の「編集部注目PICK UP!」では、特種東海製紙から新しく発売された嵩高高級印刷用紙「エアラス」をご紹介。
c0207090_13383521.jpg


塗工紙とは思えないやさしい肌合いでありつつも、高い網点再現性で優れた発色と緻密な印刷の美しさを実現している「エアラス」。従来の高級印刷用紙に比べ嵩高で軽い分、同じ厚みの他の用紙よりもコストが抑えられるのも大きな魅力です。

その「エアラス」の「スーパーホワイト」を実物綴じ込み。佐々木愛さんの繊細で美しいイラストレーションで、その印刷再現性の高さをご覧いただけます。
c0207090_1346311.jpg

しかも、実は今回、「編集部注目PICK UP!」を含む前後の16ページはすべて本文用紙に「エアラス スーパーホワイト」を使用しています。このため、イラストレーションだけでなく、写真を印刷したときの感じ、その手触りやページのめくりやすさといった特性も実感できるようになっています。

それからそれから、文字のつくり手を読者とともに突撃する「もじ部 〜フォントの目利きになる!」では、映画タイトルデザイナーの赤松陽構造さんに「もじ部長」としてご登場いただいています。
c0207090_13273959.jpg

40数年にわたり400本以上の映画のタイトルを手がけてきた赤松さん。映画タイトルデザインの仕事内容って? タイトルデザインはどんなふうにつくられるの? そんな疑問に、ていねいにお答えいただいています。
さらには、描く道具によって文字の表情はこんなに変わる、という実演まで!
c0207090_13283248.jpg

実演時に描いていただいた作品の数々や、赤松さんの使っている道具なども掲載しています。

こちらも文字っ子に人気の連載・文字の食卓 正木香子さんの「もじのひと」
c0207090_13501820.jpg

正木さんが受け取った、ある特集にかくされた奇妙な暗号。その謎を解くべく、エディトリアルデザイナーの木村裕治さん、ANAグループ機内誌「翼の王国」元編集長の粕谷誠一郎さん、デザイナーの川﨑洋子さんに迫ります。

続いては、編集部が注目する素材を徹底調査しご紹介する「素材調査室」
c0207090_13524141.jpg

さわり心地がサラッとしたパウダーレスインキ、T&K TOKAの「ベストワン キレイナ」を徹底紹介。そもそも、パウダーって何なの? パウダーがないと、どんないいことがあるの? そんな疑問もすべて氷解。さらに、パウダーレスインキ「キレイナ」と一般油性オフセットインキ、UVオフセットインキで同じ写真とイラストを刷ったサンプルを綴じ込み、手触り感やインキグロス感を見て触って比べられます。

印刷加工・紙業界でその道何十年のベテランを訪ねるインタビュー「名工の肖像」には、自動面付け製版カメラ発案をはじめ、製版カメラや印刷にさまざまな革命をもたらした平河工業社の和田和二社長が登場。
c0207090_1358991.jpg


DOMMUNE×デザインのひきだし連動企画・デザイン番組「アノニマスデザイン史」今回のゲストはアートディレクターの仲條正義さんと長嶋りかこさん。
c0207090_1404436.jpg

本誌アートディレクターの佐藤直樹さん(アジール)とフリー編集者の上條桂子さんがホストを務め、年の差なんと48歳というゲストのお二人が触れてきた色や造形、文化についてお聞きしています。

大日本タイポ組合 塚田哲也さんの新連載・コラム「俺にagree」は、えっ、こんなところに載ってるの!?
c0207090_14181258.jpg


そのほか、佐藤直樹さんの連載「デザインを考えない」、伊勢丹新宿店にニューオープンした活版印刷・箔押し工房の紹介などなど、特集以外の連載記事も盛りだくさんの内容でお届けします!

『デザインのひきだし25』、みなさまどうぞよろしくお願いします!
c0207090_1651109.jpg

「デザインのひきだし25」グラフィック社編集部 編
特集は「折る、抜く、削る、貼る、凸凹させる 保存版・紙の加工大全」
ISBN:978-4-7661-2802-4
発売日: 2015/6/5
Amazonの予約はこちら。
hontoの予約はこちら。
[PR]
by design_hikidashi | 2015-05-27 13:30 | ただいま制作中!

『デザインのひきだし25』まもなく発売です!

ここ数号、「1冊まるごと大特集」を続けてきた『デザインのひきだし』。22号で「紙」、23号で「製本」、24号で「印刷」の大特集を組んできました。そしてまもなく6月上旬に発売になる25号では、「紙の加工」の大特集を組んでいます。

まずは簡単に特集のご紹介を。

「折る、抜く、削る、貼る、凸凹させる 保存版・紙の加工大全」特集!

紙は印刷しただけでも製品になります。でも、折ったり、型抜いたり、貼ったり、削ったりとさまざまな紙加工を施すことで、平面が立体、半立体になったり、凹凸から影ができたりと、印刷しただけでは得られない表現が可能になります。

本特集では、紙を折る、型抜く、削る、貼る、凸凹させるなど、ありとあらゆる紙の加工を基礎から応用まで、写真と図解による誌上工場見学記事と豊富な実物サンプルでしっかりご紹介。紙の加工のことを知りたい人にうってつけのガイドブック、永久保存版です!

* * *

では、まずは表紙をご覧ください。
c0207090_1633213.jpg

細かいイラストがデザインされた表紙です。
単に印刷されているだけでしょうか。いえいえ、実はこの表紙……
c0207090_164528.jpg

こんなふうに、絵柄に合わせて細かく紙が抜かれた超絶加工なんです!

この気の遠くなるような細かさは、レーザーカットだからこそ実現可能。とはいえこれだけの細かい絵柄を1万部分抜くには、大変な作業時間がかかります。今回、表紙の加工に協力してくれたTAISEIの高速機でも2週間。一般的なレーザーカット機だとその10倍は時間がかかるという恐ろしい表紙。

しかもこの表紙、手貼りではなく、製本機で自動で糊付け、つまり普通に機械製本しているのです。これは図書印刷の創意工夫で可能になったもの。

なんでそんなことが可能だったの? という表紙制作の秘密は、本誌記事「表紙はこうしてつくられた」をぜひお読みください。

さて、特集の内容を見ていきましょう。
今回も23号の「製本」、24号の「印刷」特集同様、大誌上工場見学を敢行。
紙を切る、抜く、削る、折る、貼る、凸凹させるなどさまざまな加工を行う工場を訪ね、現場写真と図解で、その加工がどんなしくみでどんな風に行なわれているのか、その特徴や依頼するときの注意点、使い分けのポイントなどを詳しくご紹介しています。

c0207090_16212720.jpg

印刷加工にはつきものと言ってよいくらいの「断裁」に、実は奥深いポイントがあると知り驚嘆したり、巻き取り紙を平判に断裁する現場や、紙以外の素材の断裁について紹介したり。

c0207090_16215566.jpg

抜く加工では、平打抜き機、ブッシュ抜き、ポンス抜き、レーザーカットのそれぞれについて、何ができて何ができないのか、どんな特徴があるのかをご紹介して、使い分けのポイントを説明したり。

c0207090_1624323.jpg

削る加工では、高級パッケージの角をきちんと出すために施されるVカット加工や、いまやできるところは誌面でご紹介した加工所以外にほとんどない「ギザ削り」「ノメリを出す」「コバ付け、裏押し」といった紙の縁を削ったり、箔押しする加工を掲載したり。

c0207090_162721100.jpg

折る加工では、基本の折りとその種類から、機械でできる特殊な折りの数々をご紹介。

c0207090_1628339.jpg

貼る加工では、合紙の現場や、どんな紙でもシールにしてしまう粘着加工を解説。

c0207090_16284590.jpg

さらに、ここまでの分類に入らない加工……、エンボスロールや凸和紙・黒凸、カードの縁を色で染めるボーダード加工、紙に独特の透け感をもたらすロウ引き、型抜きしながら台紙に別の紙を嵌めこむ紙象嵌、エンボス加工としての点字、封筒や紙袋などをつくる製袋加工、プリントした紙を積層してつくる3Dプリント「Mcor IRIS」など、実にさまざまな加工をご紹介しています。

もちろん今回も、実物付録もりだくさん!
c0207090_1632565.jpg

※この写真で全部ではありません!

めずらしい紙加工の実物サンプルがいろいろ入っているのですが、たとえば……
c0207090_16335788.jpg

これは、色づけした糊を透ける紙の裏に刷って付せんにしたもの。

c0207090_16343941.jpg

こちらは「凸和紙」。彫刻版で押したような繊細な凸凹のエンボスが和紙の表面に施されているが、裏面が平らという不思議な加工!(通常のエンボス加工では、裏面が必ず凹みます)

c0207090_16361169.jpg

これはカードの縁を色で染めるボーダード加工。職人の手作業によるもので、その発色と均一な幅の美しさは必見。しかも2色づかいはとてもぜいたくな仕様。

ほかにも、いつまでもパタパタとめくり続けてしまうフラッパー、手作業なしでポップアップができるくじゃく折り、ポンス抜き、ノメリを出した金付けカード、平打抜き機でつくった「かみのばね」などの特集連動紙加工サンプルが付録として入っています。それぞれの加工の魅力を、ぜひ実物でお確かめください。

* * *

さらにもうひとつ、今回必見、注目の記事が、
「トレーディングカードゲーム『WIXOSS』のすごい制作現場徹底紹介」

最近のトレーディングカードを手にとって見たことはあるでしょうか?
たかがカードと侮るなかれ。なにしろデザインと印刷加工がすごいのです。なかでも美麗な絵柄と、凝りに凝った豪華な加工でプレイヤーから一目置かれているのが、タカラトミーの「WIXOSS(ウィクロス)」。

トレーディングカードの印刷加工現場は非公開であることが多いのですが、今回、めったに見られないその制作現場を徹底紹介。それがこの特別記事です。
c0207090_16442268.jpg


しかも、驚くなかれ。この記事、本誌限定スペシャルカード付きなのです!!
c0207090_1645481.jpg


蒸着ホイル紙にCMYK+白を印刷し、スクリーン印刷で擬似エンボス(FVP)とラメ、さらに金の箔押しという印刷加工てんこ盛りなスペシャル「WIXOSS」カード。この仕様は「WIXOSS」でも初めてとのこと。完成までの制作過程や、版のデータも惜しみなく記事でご紹介しています。

「デザインのひきだし25」でしか手に入らないスペシャル限定カード、その印刷加工のすごさは、ぜひ実物でご覧ください。

そんなわけで、今回の「デザインのひきだし25」は、早めのお求めをおすすめします。
Amazonではすでに予約受付がスタートしています。ぜひよろしくお願いします!

c0207090_1651109.jpg

「デザインのひきだし25」グラフィック社編集部 編
ISBN-10: 4766128028
ISBN-13: 978-4766128024
発売日: 2015/6/5
Amazonの予約はこちら。
[PR]
by design_hikidashi | 2015-05-26 16:53 | ただいま制作中!