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デザインのひきだし・制作日記

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『デザインのひきだし24』印刷大図鑑、発売です!

この数カ月は、あちこちの印刷所めぐりをしていた本誌編集部。「いつもじゃないか」というツッコミが入るかもしれませんが、さにあらず。これまで行ったことのなかった印刷所、見たことのなかった印刷機や印刷手法が、まだまだたくさんあったのです。そしてその成果が、ようやく一冊にまとまりました。

2月初旬に発売となった『デザインのひきだし24』の特集は、「印刷大図鑑 超基本から応用まで。」です!

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今回も、前回の「製本特集」同様、巻末特集やミニ特集などは一切設けず、印刷一筋の大特集となっています。

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なにしろ「印刷」とひと言で言っても幅広い。昔から、凹版・凸版・孔版・平版で4大版式と呼ばれてきましたが、それぞれの版式のなかにも、いくつにも分化した特徴ある印刷が各種あります。さらに現代では、「版」を使わない印刷=デジタル印刷(オンデマンド印刷)も非常に多く使われるようになりました。

そこで本特集では、版あり・版なしどちらの印刷も含めて、さまざまな印刷所を取材し、大誌上工場見学を敢行しています!

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取り上げているのは、ベーシックなオフセット印刷はもちろん、ダイレクト製版による軽印刷、スクリーン印刷を使った特殊印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、活版印刷、凸版輪転印刷などなど……。写真をたくさん掲載し、写真だけではわかりにくいところはイラストで解説。

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それぞれの印刷のしくみと特徴が、バッチリわかる内容になっています。本特集さえ読めば、自分のつくりたい印刷物にはどの印刷をどう使えばよいのかがわかります!

ホテルのレターヘッドや高級ブランドのインビテーションなどに使われている銅版印刷(エングレービング)、老舗メーカー・ツバメノートの本文に使われている「罫引き」といった、これまであまり表に出てこなかった印刷も登場しています。

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ツバメノートこだわりのノートづくりについては、連載インタビュー企画「名工の肖像」が特集内にお引っ越しして、詳しくお聞きしています。

また、もちろん今回も、実物印刷サンプルを綴じ込んで、実際に見て触って匂いをかいで、それぞれの印刷物の魅力を感じていただけるようになっています。

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たとえばこれ↑は、銅版印刷(エングレービング)の実物綴じ込み。銅色のインキが美しく盛り上がり、繊細なラインまで精緻に印刷されているのを、ぜひその手で撫でて感じてください。

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一方こちら↑は、濃い赤の色上質紙にスクリーン印刷で銀色をがっつりと刷った実物綴じ込み。このザラッとした粒子感と銀の輝きは、インキ盛り量の多いスクリーン印刷ならではです。宇野亜喜良さんの描き文字が素敵。

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打って変わって素朴な風合いのこちら↑は、デジタル孔版印刷の実物見本。かわいい包装紙の図案を2色刷りしました。版ズレも味となってかわいいのです。

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↑これは大日本印刷の「応力発光印刷」のサンプル。しばらく光に当てた後、折り曲げたり切ったりこすったり、圧力を加えると光る新しいインキです。ぜひ暗い所でお試しください(実際に綴じ込まれているカードは、別デザインになります)。

まだまだありますよ〜。
デザイナーの祖父江慎さんの人気連載「祖父江慎の実験だもの」も、特集内にお引っ越し。盛り上げニス+箔押しが版をつくらずにできるという新しいオンデマンド加工機に挑戦。

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↑この盛り上がりを見よ! 版をつくらないオンデマンド印刷なので、1枚の小ロットからできてしまうんです。

そしてそして、オフセット印刷ではなかなか新しい表現が難しいと思っている人に朗報!
「地味な蛍光色がほしい」というデザイナーの大島依提亜さんの言葉から、デザイナー名久井直子さんも一緒にインキメーカーT&K TOKAを訪ね、蛍光色の調色実験を行なってきました。その内容をレポートしているだけでなく、そこで生まれた新しい特色を、印刷会社に入稿できるカラーチップにしてドドンと32色分、綴じ込みました!

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いますぐ試したい、素敵な色ばかりです!

そして……、
特集連動特別付録として、ミニブックも綴じ込んでおります!
その名も「DIY&プリンタートイでセルフ印刷を楽しもう」

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手軽に買える印刷や箔押し、ダイカットなどの印刷加工関連キットや、本来はこども向けだけれど大人も楽しめる、使えるプリンタートイを大紹介した全16ページのミニブックです。これを読めば、あなたの部屋は今日からミニ印刷工房に変身!

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実際に印刷してみた手順を詳しく解説しているほか、比較的手頃な価格で入手可能なDIY印刷グッズ&プリンターをご紹介しています。

……特集内容のご紹介だけで、ずいぶん長くなってしまいました。
そのほかの記事や連載については、また改めてご紹介します。

デザインのひきだし24』は、特別付録満載で、全国書店にて発売中です。ぜひお手にとってご覧ください。
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by design_hikidashi | 2015-02-10 16:55 | ただいま制作中!

「もじ部」参加者募集! 赤松陽構造さん(映画タイトルデザイン)

【2/23追記】
当選者の方に「参加決定のお知らせ」をメールにてご連絡しました。


【2/20追記】
こちらの募集は締めきりました。たくさんのご応募、ありがとうございました。
結果は当選者にのみ、メールにてお知らせいたします(2月23日頃までにご連絡の予定)ので、ご了承ください。

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こんにちは、『デザインのひきだし』編集部の雪です。
銀色のホログラム表紙が不思議に輝く『デザインのひきだし24』が書店店頭に並び始めているところですが、本日はその次の25号(2015年6月初旬発売)掲載の連載企画「もじ部 ~フォントの目利きになる!~」参加者募集のお知らせです。

今回のもじ部長は、映画タイトルデザインの第一人者である赤松陽構造さん。

赤松さんは、黒木和雄、北野武、黒沢清、阪本順治、周防正行監督作品など、これまで40数年間で400本以上の映画タイトルを手がけてこられました。「映画タイトルデザイン」というと、タイトルだけをデザインすると思われるかもしれませんが、実はオープニングからエンドマークに至るまで、映画に登場するすべての文字のデザインとディレクションを行なうお仕事なのです。今回は、赤松さんの仕事場を訪ね、映画タイトルデザインとはどんなお仕事なのか、赤松さんはどんなふうに、どんな道具を使って映画タイトルをつくられているのか、実演も交えながらお話しいただきます。

以下、詳細です。

* * *

【デザインのひきだし連載企画「もじ部」概要】

文字の良し悪しって、どうやって判断したらいいんだろう? 文字デザインの制作背景や作り手の意図がわかったら、書体選びがもっと楽しく豊かな時間になるかもしれない。

そんなふうに思っている『デザインのひきだし』読者に集まっていただき、フォントメーカーや個人の書体デザイナーの方など文字の作り手の仕事場を訪ねて、制作背景やコンセプト、考えかたなどを、じかに教えていただこうという企画です。今回はフォントのデザインとは離れますが、「文字を見る目」を養い、そのデザインや使い方をどう考えるかという面で、参考になること間違いなしです。

この連載企画では、毎回、読者の方から参加希望者を募集します。第14回「もじ部」の開催概要は以下のとおり。文字づくりの現場に直に触れられるチャンス! とにかく文字が気になる、文字が好きというみなさん、ぜひご応募ください!

※第14回もじ部の様子は『デザインのひきだし25』(2015年6月上旬発売予定)誌面に掲載します。

【第14回「もじ部」開催概要】

●日時:2015年3月1日(日)14時~ 3時間前後
●訪問先:日映美術(東京都内) http://n-art.jp/
●もじ部長(スピーカー):赤松陽構造さん
●募集定員:4名
●参加対象者:書体、フォント、文字に興味のある方でしたら、どなたでも。フォントメーカーに勤務されている方もOKです。また、『デザインのひきだし』誌面に顔写真、お名前などが掲載されることをご了承いただける方に限らせていただきます。

【応募方法】
氏名、性別、年齢、職業(学校名)、メールアドレスに、赤松陽構造さんに聞いてみたいことを添えて、下記デザインのひきだし編集部までメールをお送りください。
メールの件名は「もじ部参加希望」でお願いします。
応募先 → hikidashi@graphicsha.co.jp

【応募〆切】
2月20日(金)午前10時まで


※定員を上回る方のご応募があった場合、抽選とさせていただきます。
※結果は当選者にのみ、メールにてお知らせいたします(2月23日頃までにご連絡の予定

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赤松陽構造さんプロフィール:
あかまつ・ひこぞう。1948年、東京都中野区生まれ。1966年、日本大学芸術学部映画学科入学。1969年、父の急逝により、あとを継ぐかたちで日映美術において映画タイトルの仕事を始め、現在に到る。40数年間に担当した映画は400本を超える。日本タイポグラフィ協会会員、日本映画テレビ技術協会会員。第66回毎日映画コンクール特別賞受賞、平成24年度 文化庁映画功労賞受賞。
http://n-art.jp/

主な作品:『東京裁判』『ゆきゆきて、神軍』『うなぎ』『HANA-BI』『美しい夏 キリシマ』『顔』『ヴィヨンの妻』『Shall we ダンス?』『ウォーターボーイズ』『それでもボクはやってない』『横道世之介』『大河ドラマ「八重の桜」』他、多数。

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以上です。みなさまのご応募をお待ちしています。
どうぞよろしくお願いいたします!
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by design_hikidashi | 2015-02-09 11:47 | ただいま制作中!