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デザインのひきだし・制作日記

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「もじ部」参加者募集! アドビ 西塚涼子さん・服部正貴さん登場

【10/27追記】
当選者の方に「参加決定のお知らせ」をメールにてご連絡しました。


【10/22追記】
こちらの募集は締めきりました。たくさんのご応募、ありがとうございました。結果は当選者にのみ、メールにてお知らせいたします(10月27日頃までにご連絡の予定)ので、ご了承ください。


こんにちは、『デザインのひきだし』編集部の雪です。
透明スケスケ表紙の『デザインのひきだし23』が書店店頭に並び始めているところですが、本日はその次の24号(2015年2月初旬発売)掲載の連載企画「もじ部 ~フォントの目利きになる!~」参加者募集のお知らせです。

今回のもじ部長は、アドビタイプデザイナー・西塚涼子さんと、タイプエンジニアの服部正貴さん

アドビといえば、この夏、Googleと協力して日中韓3ヵ国語に対応できる初のオープンソースフォントを発表したことで大きな話題となりました。今回は、そんな画期的なデジタルフォント「Source Han Sans(源ノ角ゴシック)」制作の舞台裏を中心に、コンセプトをどのようにデザインに落とし込んだのか、3ヵ国語対応ということでのデザインの工夫や難しさ、デザイナーとエンジニアがどのようなやりとりをしながら書体を開発していったのかなどについて、途中過程の資料などもお見せいただきながら、お話いただきます。
仕事場も見学できるかも!?

以下、詳細です。

* * *

【デザインのひきだし連載企画「もじ部」概要】

フォントの良し悪しって、どうやって判断したらいいんだろう? 書体の制作背景や作り手の意図がわかったら、フォント選びがもっと楽しく豊かな時間になるかもしれない。

そ んなふうに思っている『デザインのひきだし』読者に集まっていただき、フォントメーカーや個人の書体デザイナーの方などフォントの作り手の仕事場を訪ね て、制作背景やコンセプト、この書体のここを見てほしいというポイント、フォント選びの考えかたなどを、じかに教えていただこうという企画です。

この連載企画では、毎回、読者の方から参加希望者を募集します。第13回「もじ部」の開催概要は以下のとおり。フォント制作の現場に直に触れられるチャンス! とにかく文字が気になる、文字が好きというみなさん、ぜひご応募ください!

※第13回もじ部の様子は『デザインのひきだし24』(2015年2月上旬発売予定)誌面に掲載します。

【第13回「もじ部」開催概要】

●日時:2014年11月5日(水)14時~ 3時間前後
●訪問先:アドビ システムズ株式会社(東京都内)
●もじ部長(スピーカー):アドビ 西塚涼子さん、服部正貴さん
●募集定員:5名
●参加対象者:書体、フォントに興味のある方でしたら、どなたでも。ただし、フォントメーカーに勤務されている方はご遠慮ください。また、『デザインのひきだし』誌面に顔写真、お名前などが掲載されることをご了承いただける方に限らせていただきます。

【応募方法】
氏名、年齢、職業(学校名)、メールアドレスに、西塚涼子さん、服部正貴さんに聞いてみたいことを添えて、下記デザインのひきだし編集部までメールをお送りください。
メールの件名は「もじ部参加希望」でお願いします。
応募先 → hikidashi@graphicsha.co.jp

【応募〆切】
10月23日(木)午前10時まで


※定員を上回る方のご応募があった場合、抽選とさせていただきます。
※結果は当選者にのみ、メールにてお知らせいたします(10月27日頃までにご連絡の予定

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西塚涼子さんプロフィール:
1972年、福島県生まれ。アドビ 研究開発本部 日本語タイポグラフィ シニアデザイナー。
1995年、武蔵野美術大学 造形学部 視覚伝達デザイン学科卒業。1997年、アドビ システムズに入社。小塚昌彦氏の指導のもと、「小塚明朝」、「小塚ゴシック」の開発に携わる。その後、アドビオリジナルかな書体「りょう」および「りょうゴシック」ファミリー、フルプロポーショナルかな書体「かづらき」、「源ノ角ゴシック(Source Han Sans)」をリリース。1999年「ブランチレター」モリサワ国際タイプフェイスコンテスト佳作、2002年「汀花(ていか)」モリサワ国際タイプフェイスコンテスト銀賞、「かづらき」2010年NY TDC 審査員賞、2012年Letter.2 受賞。  

服部正貴さんプロフィール:
アドビ 研究開発本部 日本語タイポグラフィ シニアデザイナー。
1968年、名古屋生まれ。愛知県立芸術大学デザイン科卒業後、1994年、アドビシステムズ入社。小塚昌彦氏の指導のもと「小塚明朝」、「小塚ゴシック」の開発に携わると同時に、エレメントベースのフォント制作技術、アドビのフォント開発キット「AFDKO」を習得。アドビオリジナルかな書体「りょう」および「りょうゴシック」ファミリー、アドビオリジナル フルプロポーショナルかな書体「かづらき」の開発に参加。2014年にリリースされた「源ノ角ゴシック」では中国、韓国の書体デザイナーと協力し開発に携わる。

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以上です。みなさまのご応募をお待ちしています。
どうぞよろしくお願いいたします!
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by design_hikidashi | 2014-10-09 09:26 | ただいま制作中!

『デザインのひきだし23』製本特集、発売です!

この数ヶ月、いろいろな製本会社に伺って、見て聞いて触って、ときには匂いをくんくんかいだりと、製本を思う存分堪能した本誌編集部。その成果がいよいよ発売となりました。

そう、今回は「紙を綴じる=製本加工をもっと知る!」と題して、製本加工を大特集しています。

印刷自体もおもしろい。でも印刷した後に折ったり綴じたりする。すると平面だったものが立体、半立体になって「もの」になる。そうなるとより一層たのしくおもしろくなる。いやぁ、不思議な感覚です。

今回は、巻末特集やミニ特集などは一切設けず、もう製本一筋。実はここ数年(もっとかも)、製本に関するまとまった特集や書籍は出ていないのが現状。手前味噌ながら、紙を綴じて本や冊子にするということに興味がある方、今現在そんな仕事に携わっている方には必見だと思います。ぜひ書店で現物をご覧いただきたいと思います。

それでは簡単に内容のご説明を。

製本の特集をするからには、本誌自体にもなにか工夫をと思ったのですが、おもしろかったり突飛な製本をするよりも、本書の製本構造が見えるというのがいいなと、特集をつくり始めてから思いました。そこで今回は、表紙を透明シート(PET素材)にすることで、いつもは見えない、表紙の中の部分が見えるようなしくみになっています。

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背から本文の折丁が覗きます。
……でも実はひとつ、予想外(というより、私の見通しの甘さゆえ)の出来事が。「背丁」と「背標」が透明表紙から覗いて見えるかなと思っていたんですが、今回、諸々の理由から(これはまた別の機会にご説明します)PUR糊を使ったあじろ製本になっているので、本文の折丁の背部分にあじろ穴が空いています。そのために、背標と背丁はほとんどみえなくなってしまいました……。てへへ。

でも糊がべたっとくっついて、本文が折ってできている折丁や、中に綴じ込んでいる色紙(ルシオライト)などがしっかり見えています。

そうそう、今回の表紙、実はタイトルが刷られていません。

言葉だけだと「?」と思われるかもしれませんが、透明表紙から本扉が透けて見えるので、タイトルはそちらのものが見えているという仕様です。
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表紙からもバッチリ目立つ赤、白、黒の階段状の綴じ込みは、「編集部注目PICK UP!」でご紹介している、リニューアルしたNTラシャの新色「濃赤、漆黒、無垢」の3色。ほんっとうに濃い色で美しい。さっそく別の新刊(『羊毛フェルトでつくる 小鳥のブローチ』)の帯で、デザイナーの大島依提亜さんからの提案を受け使っていますが、いいですねぇ。
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今回の製本特集は、基礎中の基礎から超応用まで、この1冊で製本のすべてがわかる(大きく出たな、自分!)記事になっています。

最初は、実験的な製本に挑戦しているさまざまな書籍や冊子をご紹介。
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上製本の表紙が透明シートでつくられていたり、カバーではなく表紙自体が折り込まれた紙でつくられていたりと、製本にちょっと詳しいつもりだった編集部の、高くなった鼻をポキンともがれたものばかりでした。

続いて、製本に一家言ある方々のインタビュー。写真集のプロ・デザイナーの町口覚さん、新潮社装幀室、印刷設計の加治屋常徳さん、文具メーカーのプラス等々、どれも含蓄あるお話に頷くばかりでした。
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そして、『村上海賊の娘』や『のぼうの城』でおなじみの作家・和田竜さんにも製本について伺っています。和田さんの本、全部「仮フランス装」でつくられているんですよ。
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続いて、一番長い記事が「誌上工場見学」。上製本、並製本、中綴じ、和綴じ、製函、そして本誌編集部が大好きなトライオートなどなど、その制作現場に密着し、多くの写真と、写真ではわかりにくい部分はイラストとを組み合わせて、まるで読者のみなさんも工場見学しているかのように思ってもらえる、詳細記事を掲載しています。
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例えば丸背の上製本の「丸み出し」や「バッキング」なんて、どうやってるかなかなかわからないですよね……。そんなところも、本誌ならわかる!
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今の世には、上製本や並製本などではくくりきれないほど、多種多様な製本があります。中にはきちんとした名前がついていないものまで(意外と多いんです)。そこで本誌では、そんなさまざまな製本を一挙にご紹介。特徴はもちろん、頼むときの注意点やどこにお願いすればできるかなど、連絡先も含めて完全網羅しています。
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また、「こんなことできる?」など、困ったときにはこのページを。例えば「スピンを複数本、かつコストを抑えてつけたい!」なんていう希望も叶うんです!
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そして今回は、ブックinブック形式の付録として「製本図鑑」というスペシャル冊子が入っています。一見、普通の本文ページに思えるかもしれませんが、この冊子自体をバコッと引き抜いてもらえれば、単体の冊子になりますので、勇気を持って(笑)ぜひ抜いてみてください。
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特集と連動して、連載も製本に関するものが満載。

「祖父江慎の実験だもの。」では、以前に実験した「いいかげん折り(折機を使って、まっすくではなく斜めに折る)」をより進化させた「いいかげん製本」にチャレンジ!
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詳細はまた後日、これだけをしっかりご紹介しますが、成功した「いいかげん製本」が投げ込み付録として入っています。ほら、端がぜーんぶいい加減な感じにおれてるでしょ?
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今回から新連載が始まりました。「文字の食卓」の正木香子さんが会ってみたい、話を聞いてみたい文字に関する方々にお話を伺う「もじのひと」。初回は特徴的な文字使い(今回初めてそんな意識で読みました!)の『めぞん一刻』の担当編集者・鈴木総一郎さんにお話を伺っています。
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とまあ、かなり饒舌になってしまったので、今日のところはここまで。連載や他の記事詳細はまた明日以降に載せさせてくださいませ。

『デザインのひきだし23』は特別付録も満載で、発売中です。全国書店でぜひご覧くださいませ。
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by design_hikidashi | 2014-10-07 17:31 | ただいま制作中!