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デザインのひきだし・制作日記

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この秋行きたい、デザイン・印刷関連イベント(備忘録)

明日で10月が終わるって知ってましたか……? うーむ、今年、年が明けたばっかりだと思ってたのに、なんたることか。光陰矢の如し。

いつも行きたい行きたいと思っていても、気がつくと終わってしまっていることなどが多いので、この秋絶対行きたい展覧会やイベントなどをまとめておくことにしました。私(津田)が行きたいイベントなので、偏っていますが悪しからず。

●ハヤカワ・ミステリ全点展示会
会期:〜10月31日(木)
場所:早川書房 本社ビル 2階
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●「ポスターを描く vol.4」 展
会期:〜11月3日(日)
場所:gallery DAZZLE(東京・外苑前)
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●鹿児島 睦の図案展
会期:〜11月4日(月)
場所:doinel(東京・青山)
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●mt博2013
会期:〜11月4日(月)
場所:TEMPORARY CONTEMPORARY(東京・月島)
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※混雑を避けるため予約制。まだ若干予約できるようです。

●MARIKAUPPA へようこそ marimekko
会期:〜11月5日(火)
場所:伊勢丹新宿店 本館5F
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●印刷加工連の解剖展
会期:〜11月5日(火)
場所:Creative Lounge MOV aiiima 1(東京・渋谷ヒカリエ)
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●和田誠個展「OSCAR Ⅱ」
会期:11月1日(金)〜11月6日(水)
場所:HB Gallery(東京・表参道)
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●グラフィックトライアル2013in桑沢
会期:〜11月6日(水)
場所:桑沢デザイン研究所(東京・原宿)
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●菊地敦己展
会期:〜11月20日(水)
場所:クリエイションギャラリーG8
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※[鼎談](出演:菊地敦己、都築潤、服部一成)が11月7日(木) 7:10p.m.-8:40p.m.

●紙とインフォグラフィック「系統樹の森」
会期:~11月22日(金)
場所:竹尾見本帖本店
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●第91回ニューヨークADC賞入賞作品展
会期:〜11月24日(日)
場所:印刷博物館 P&Pギャラリー(東京・飯田橋)
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●BRÖTZM
会期:11月1日(金)〜11月24日(日)
場所:プリントギャラリー(東京・白金)
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●100%ORANGE EXHIBITION "PEOPLE"
会期:11月12日(火)〜11月25日(月)
場所:恵文社一乗寺店(京都)/nowaki(京都)
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●Jan Tschichold ヤン・チヒョルト展
会期:11月1日(金)~26日(火)
場所:ggg(東京・銀座)
詳細はこちら
※マルチン・F・ル クールトル(ポスターコレクター)+山本太郎(アドビシステムズ)のギャラリートークが11月14日。

●多田 進 [オリホン] と遊ぶ
会期:11月1日(金)〜11月28日(木) 日・月・祝・第3土曜日(16日)休み
場所:ウィリアム モリス 珈琲&ギャラリー(東京・渋谷)
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●OPL 第27回企画展「Scramble」
会期:〜12月5日(木)
場所:OJI PAPER LIBRARY(東京・銀座)

●しかけ絵本Ⅰ 技法の歴史 後期
会期:11月4日(月・祝)-12月7日(土)
場所:武蔵野美術大学 図書館展示室
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●平野甲賀の仕事 1964−2013 展
会期:〜12月21日(土)
場所:武蔵野美術大学美術館 展示室3
詳しくはこちら
※「デザイナー平野甲賀とフォトグラファー平野太呂 -ふたりのはなしを聞こう-」が11月4日(月)、「平野甲賀ギャラリートーク」が11月30日(土)。

●スヌーピー展 しあわせは、きみをもっと知ること。
会期:2014年01月05日(日)
場所:森アーツセンターギャラリー(東京・六本木)
詳しくはこちら

●世界のブックデザイン2012-13
会期:2013年11月30日(土)~2014年2月下旬予定
場所:印刷博物館 P&Pギャラリー(東京・飯田橋)


※きちんとした(?)デザイン関連イベントについて、ジャパンデザインネットに詳しくまとまっていますよ。「秋のデザインイベント特集 2013」。
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by design_hikidashi | 2013-10-30 13:57 | イベント・展覧会・新製品情報

2冊の文字の本、どっちもすばらしい!

フランクフルトで行われていたブックフェアのことなんかを聞くと、世界的にデザイン書はあまり出ていなくって、景気の悪いジャンルらしい……です。でも日本ではいい本がたくさんでてますよね。

ここ数日で手にした本も、すばらしいものだったので、今日はブログでご紹介します。

まずは、『一〇〇年目の書体づくり ーー秀英体 平成の大改刻」の記録』(大日本印刷株式会社著/発行、DNPアートコミュニケーションズ発売)。

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B5版のこの書籍は、昨年(ひとまず?)終了した、秀英体「平成の大改刻」の記録である。記録というと堅苦しいように感じるかもしれないが、読みやすい文章と豊富な図版で、大変わかりやすい。私も(ホントはゲラ読まないといけないのに)この週末、ついつい読みはじめ、一気に読了してしまいました。

これだけ多くの人が関わり、制作・調整がなされて改刻されてきたのかと、いくつものページで胸が熱くなった。それにもかかわらず、制作途中の秀英体を見せた祖父江慎さんから「ええ〜っ! これが初号? こんなの絶対に使わないよ〜!」と全否定されたり(涙滂沱として禁ぜず……)。そこから半年という短い期間で、漢字ほぼ全文字を修正したという記述には、思わず目を見張った。

デザインや本づくりに携わっている人は、胸に響いてくる本だと思います。ぜひ読んで見ていただきたい1冊です。

書籍版(2000円+税)は全国書店で発売中。電子版(500円+税)も出ていて、こちらは「honto」にて販売中。ちなみに電子版は2013年11月30日まで0円キャンペーンが実施されてるよ(honto会員登録が必要)。


もう1冊の文字本は、正木香子さんが書かれた『文字の食卓』(本の雑誌社刊)。

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書体、特に「写植書体」に注目し、39書体に渡る多彩な写植書体をテーマにしたエッセイ集。著者の正木さんのWebサイト「文字の食卓」に連載されていた記事を再構成、加筆修正してまとめられたもので、私も以前から楽しみに読ませていただいていたサイトだった。

正木さんは、めっちゃくちゃ書体、写植書体を愛してるんだな……と思いながら、その優しい視線、愛しているからこそのマニアックな視線から紡ぎだされる文章を改めて読んだ。

正直、本書が「本の雑誌社」から刊行されると知ったとき、大変に驚いた。というのも、こういう本はデザイン書を出している出版社から出されるものだと思っていたので、いわゆる「一般書」をつくっている出版社から出るという意識がなかったのだ。

でも、こうしてまとまった『文字の食卓』を読むと、うーむ、確かに、本好きな方々は(もちろん文字やデザイン関連の方もだが)こういった内容に興味があるだろうな。おもしろいと思われるだろうなと、自分の狭い考えを反省する思いだった。

専門書としてでなく、誰でも読めるエッセイ集となっているのが、本当にすばらしい。こちらもぜひとも実際に手に取って読んで見てほしいなと、強く思った1冊なのでした。
(そして、Web本の雑誌に載っている著者インタビューも興味深いです!)

秋の夜長(っていうか、もう冬っぽくて焦りますが)、そのお供にぜひ!
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by design_hikidashi | 2013-10-28 18:43 | イベント・展覧会・新製品情報

すべらない!「NTスフール」

数年前、図書設計家協会著の『装丁の仕事174人』(玄光社MOOK)を手にしたとき、そのカバーの紙の質感に「なんだ、このめちゃくちゃヌメッとした紙は!」と驚いたものだ。紙というよりゴムのような、今までになかった質感の紙。

でもこれだけゴムみたいで滑らない紙だと、オフセット印刷はできそうにないし、紙としては使うのが難しそうだなとも思った。ちなみにこのときは、図書設計家協会と竹尾が一緒にオリジナルペーパーをつくったというもので、市販されているものではなかった。

それから数年を経て、色や質感なども改良を重ねて、「NTスフール」という紙が竹尾から発売された。これもゴムのようなというか、ヌメッとしたゴムのような皮のような独特の質感は残しつつも、加工適性をあげ、色や厚さのラインナップが揃い、いろいろな人が使いやすい紙になっている。

そんなNTスフールのすごいサンプルキット(でいいのかしら?)を昨日いただいた。いやぁ、こんな豪華なキットは、近年見たことが無い(といいつつ、ビオトープのもすごかったな)くらいに手間もお金もかかった(いるように感じる)ものだ。

それがこちら。

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A4サイズほどの貼り箱。もちろん貼ってあるのはNTスフール(赤茶)。持つと、しっとりとしていて皮のような独特の質感がよくわかる。

あけてみるとそこには、小さな箱が6個パズルのように入っていて、それらはそれぞれNTスフールの貼り箱というこれだけでもすごく豪華な仕様。その小箱を開けてみると、中には封筒+便せんや、NTスフールの見本帳、紙クリップ(NTスフールが貼り合わせてあってすてき)、エンボスシール、パズルが貼っているという、制作費を考えると(常にお金のことを考えてしまう……)気が遠くなるようなキットだ。
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もちろん、これらのサンプルもいいのだが、私が一番驚いたのは、NTスフールの滑らなさを実感できたこと。箱をナナメ、というか、ほぼ立てても中の小箱が動かない!

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これは、NTスフールが独特な皮っぽいゴムっぽいぬめぬめした質感を持っているからこそ。この機能を生かしたプロダクトづくりに使われると、それは面白い紙ものができそうだなぁ。
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by design_hikidashi | 2013-10-25 14:28 | イベント・展覧会・新製品情報

4枚目の表紙に複写がないワケ

今月発売になった『デザインのひきだし20』ですが、表紙が複写伝票のように、裏カーボンとノーカーボン紙でつくられているということは、以前のブログでもご説明しました。まだ見てない方は、こちらから先にご覧下さい。

全部で表紙が4枚くっついているのですが(まあ、改めて書くと変な仕様ですね)、その上から箔押し加工をしているので、その加圧によって、上からペンで書いたのと同じように、下の紙に複写されています。

一枚目の裏にはカーボンが刷られているので、2枚目にはそのカーボンが黒く写っているし、その次はノーカーボン紙の効果で、青く複写されています。

でも4枚目(黄色い紙)には箔押し部分が複写されていません。これはどういうわけなのか!? もしかして、これはノーカーボン紙じゃなく普通の紙だから写らないとか?

いえいえ違います。この4枚目の黄色い紙もノーカーボン紙なので、表紙の一番上からペンで書いたりすれば、4枚目までしっかり複写されます。それならなぜ複写されないのでしょうか?

実はこれ、製本上の理由で複写されていないんです。

本誌は製本機で製本されているのですが、その機械の仕様上、表紙は1枚しかつけられません。まあ、これは至極当然。複数枚つけられる仕様になっていても、そんな実力を発揮する機会はそうそうないでしょうから。

でも、今回の『デザインのひきだし』に限っては、表紙を4枚くっつけたい。

そこでとられた方法が、まず4枚目の黄色いノーカーボン紙を表紙の紙として、本文と一緒に、製本機で製本します。それがこちらの状態。

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三方断裁までして仕上がった状態で、別途つくっておいた3枚重なって、かつ箔押し加工された表紙を、背に糊をつけてくっつけているんです。こちらが別表紙。

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こうして書くと簡単なことですが、別表紙をつけた後は化粧断ちしないので、しっかりと仕上がりサイズにしておかないといけないし、それを手作業で4枚目の表紙がついた本体にくっつけないといけないしで、けっこう手間がかかっているんです。

仕上がった状態で箔押しすることは難しいので、別表紙を貼る前に箔押し加工をしているので、重なった3枚には箔押しによって文字が複写されているものの、最初から製本されていた4枚目の黄色いノーカーボン紙には複写されていなかった、ってワケなのでした。

さあ、次号の表紙はどんなものにしようか。今から頭を悩ませます!
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by design_hikidashi | 2013-10-23 21:04 | ただいま制作中!

祖父江慎の実験だもの、大成功!

こんにちは。東京はすっかり秋。というか、秋を通り過ぎてもう初冬って感じすらする気候ですね。

そんな中、ちょっと前になりますが、コズフィッシュの祖父江慎さんのところに伺って、見本誌をお渡ししてきました(実は、次号に載る予定のすごい企画の打ち合わせがメインだったのです。まだ具体的には言えないですが、文字っこのみなさん、乞うご期待!)。

『デザインのひきだし20』に載っている連載「祖父江慎の実験だもの」では、DNPが開発した新しいインキ「光源変色インキ」を実験しています。

どんなインキかと言うと、蛍光灯(3波長というタイプ)の下と太陽光の下(というか、3波長の蛍光灯以外の光なら全部)とでは、色が違って見えるインキができたというんです! すごいなー。

今回、そのインキと、普通の紫色のインキ2色を刷るという実験をしました。

こちらが、祖父江さんの事務所の蛍光灯の下で見たところ。全部紫色で刷られているように見えますよねー?(窓から違う光源が漏れ入っているので、完璧に同じ紫色にはなってないですが)
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「うんうん、恐竜がみんな紫色だよ!」(祖父江さん)

これを持って、事務所の外に出てみると……

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「うわわわわ! 一瞬で色が変わった。すっっごーい!」(祖父江さん)

そうなんです。この「光源変色インキ」は、光源が変わると一瞬で色が変わるのもすごいんです!

今回の「祖父江慎の実験だもの」は大成功。実物印刷は『デザインのひきだし20』に綴じ込まれていますので、ぜひとも実物をご覧ください!
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by design_hikidashi | 2013-10-22 17:47

『デザインのひきだし20』第2特集は……

『デザインのひきだし20』、まだまだ記事紹介は続きます。
さて、今回の第2特集は「食べられる印刷加工」。

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デパ地下などを訪ねると、実はかわいい印刷が入ったお菓子がたくさんあることに気づきます。これらは、どんな印刷方式で、どのように印刷されているのでしょうか? そんな疑問におこたえする特集です!

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かわいい印刷がセールスポイントの瓦煎餅工場に潜入して、その印刷過程をレポートしたり……

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家庭用プリンタに可食インキを装着して、自分で「食べられる印刷」ができる方法を紹介したり。
読んで見て、食べて楽しい特集になっていますので、ぜひご覧いただければ幸いです。もちろん、どこにお願いすれば印刷加工したお菓子をつくることができるのか、実際に頼める会社もいくつかご紹介していますので、ご活用ください。

* * *

さて、まだまだご紹介しきれていない連載にも触れます!

「もじ部 〜フォントの目利きになる」では、毎日新聞書体やモリサワ「新ゴ」、アドビ システムズの「小塚明朝・ゴシック」をデザインされた、小塚昌彦さんがご登場!

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「横組み時代のひらがなを考える」というテーマで熱く語っていただいています。

また、その道数十年の「名工」を訪ねるインタビュー企画「名工の肖像」では、箔押しやエンボスなどのさまざまな版や型を手がける工業彫刻の手彫り職人さんが登場。

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ツジカワ創業時代から現在までの仕事について語ってくださっています。古くからの機械が並ぶ同社工場の写真も必見です。

* * *

最後にちょっとおまけ。
先日もご紹介した第1特集「専門印刷を転用して、コスト省・少部数からのステキ印刷物をつくる 印刷ハック!」。OPP袋にまとめて入っている投げ込み付録のひとつ、軟券印刷でつくったイベントチケット。

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実は、先日のブログでご紹介した「圧着DMでつくった袋綴じページ」と同じく、このチケットにも全冊に異なったナンバリングが入っているんです。

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5枚綴りのものが1セットずつOPP袋に入っており、番号は000001から054000まであります。こちらは読者プレゼントなどの企画はないのですが、お手元に届くのが何番か、ぜひご覧になってみてください!

※なお、「ひきだし♥紙祭り」は架空のイベントです。

……さて、まだまだ書ききれなかった第3特集や、「今回の『ひきだし』は、なぜ開きがいいのか!?」などについては、また次回ご紹介したいと思います。

【デザインのひきだし20 これまでの記事】
『デザインのひきだし20』発売します!
『デザインのひきだし20』連載はこんな感じです。
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by design_hikidashi | 2013-10-07 12:19 | ただいま制作中!

『デザインのひきだし20』連載はこんな感じです。

昨日は『デザインのひきだし20』の第一特集をご紹介するだけで終わってしまったので、今日は連載のことをチラッとご紹介したいと思います。

「祖父江慎の実験だもの。」では、つい最近リリースされた、大日本印刷の「光源変化変色インキ」にトライしています。これは文字通り「光源が変わると色が変化するインキ」というものです。まずはどんなものか、見てみましょう。

下の写真が太陽光の下で見たもの。緑と紫の2色刷りになっているのがわかります。(祖父江さんが描いてくれた恐竜、かっこいい!)
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これを蛍光灯(3波長)の下で見てみると……
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おおおおおおー!! 緑だったところが紫に変化してる!!!(……興奮しすぎか)
すべての蛍光灯の下でというわけではないのですが、「3波長」というタイプの蛍光灯のに行くと、瞬時に色が変わります。これは実物で試すと不思議で面白いので、ぜひ見てみていただきたいです。

ちなみに、3波長の蛍光灯は、色がきれいに見えるなどの特徴があるので、デザイン事務所や店舗などではけっこう使われているようです。先日、青山ブックセンター本店に行ったときに、この実験だものを見てみたら、バッチリ色が変わってました!
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(名久井直子さんと大島依提亜さん。先日『フルーツポストカードブック』のトークイベント時に、青山ブックセンターで見た際の写真です)

あと、本誌のデザインを担当していただいているアジールも、事務所内でバッチリ変色。ちなみに弊社は室内は残念ながら(安い)別の蛍光灯だったのですが、エレベーターホールがこの蛍光灯でした。


今回、「編集部注目ピックアップ」では、王子エフテックスから来週月曜日発売される、新しい紙「モフル」をご紹介しています。
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優しい色合い、細かい縦縞のエンボス柄、そしてムラムラな地合と、すきな雰囲気てんこ盛りな感じの、すてきな紙です。全色サンプル綴じ込みしていますので、モフモフとした紙の質感や実際の色をぜひご覧ください。
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今号から新しく始まった連載が「Typecacheの欧文フォントはここを見ろ」です。いい欧文フォントはどうやって見分けるのか、どこを見るのがポイントなのかを、豊富な図版でTypecache(の中の方々)に解説していただいています。
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不定期連載・佐藤直樹直撃!は、TDCから出版された同人誌「CDT」の編集長・葛西薫さん、アートディレクションの中島英樹さん、冊子設計の菊地敦己さんに、佐藤さんが直撃しています。
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ふう、またこんなに書いてしまった……。他の記事も読み応え見応えばっちりですので、ぜひご覧くださいませ。

最後に。昨日書き忘れましたが、今回のひきだしは、開きがいい! その訳(と、他の特集2本の詳細)は、また来週ご紹介したいと思います。
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by design_hikidashi | 2013-10-04 15:38 | イベント・展覧会・新製品情報

『デザインのひきだし20』発売します!

年に3回と、かなりゆるやかなペースで(でもつくってる方はヒイヒイ言ってますが……)出している『デザインのひきだし』。今年出す最後の1冊『デザインのひきだし20』が発売となりました。わーわーわー。

今回は「専門印刷を転用して、コスト省・少部数からのステキ印刷物をつくる 印刷ハック!」と題した特集を掲載しています。

これは例えば

「コースターに使われてる、フワッとしたいい質感の厚い紙を使った印刷物をつくりたい。でもいつもお願いしている印刷会社では『それはうちでは刷れないですね』とか『うちじゃ紙を仕入れられないですよ』などと言われて、結局使えなかったんですよね……(涙)」

とか

「チープで粗雑な黄色やピンクの更紙に印刷したいんだけど、紙が巻取でしか買えないって言われてしまって……(涙)」

などと、いろいろな理由で、自分がつくりたいと思っている印刷物が実現できないことがある。あるというか、そういうことは非常に多いのではないだろうか。

でもちょっと発想を転換してみよう。「コースターの紙が使いたいなら、いつもたくさんつくっている『コースター印刷屋さん』にお願いすれば、紙もいつも在庫してるし、印刷の慣れているはずだ!」「巻取しかないような紙でも、それを専門に使っている、例えば輪転チラシ印刷屋さんなら、巻取1本分すべて使わなくても、在庫紙で自由な部数で刷ってもらえるはずだ!」

そう、鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギスではなく、鳴かぬなら鳴くとこに行こうホトトギス作戦だ!(下手ですみません……)

そんな、ステキ印刷物がつくれて、かつ個人的にでも新規取引でも面倒見よく対応してくれる印刷加工会社をどどんとご紹介。そこでどんなことができるのか、どうやって頼めばいいのかなどなど、印刷物制作に携わっている人なら、必ずビビビとくる特集になっていると思います。

中でご紹介している印刷加工を少しだけご紹介してみよう。

まず、領収書や宅配便の伝票などでおなじみの「伝票印刷」。いくつかの手法があるが、それをデザイナーの三星安澄さんはフライヤーに使ったとのこと!(その詳細は本誌インタビューにてご紹介しています)上から書くと下の紙に転写される伝票印刷。意外と安く、またいろいろな加工や紙の枚数を変えるなど、組み合わせは自由自在。

これはおもしろい! と、今号の本誌表紙にも、伝票印刷を採用しました。ジャジャン。
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これが表紙(1枚目)。

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1枚目の表紙をめくったところ。おおお、1枚目の裏のカーボンが転写されている!

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2枚目の表紙(ピンクの紙)をめくったところ。3枚目にも転写が!!

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そして最後の(4枚目の)表紙。黄色いノーカーボン紙をつかっている。

重ねてはじめてその面白さが感じられるので、今回は表紙が4枚あるというイレギュラーな仕様になっています。そして、当然のことながら、伝票印刷しただけでは、次の紙になにか転写されるわけはない。実は伝票印刷したものを3枚重ねて、その上から箔押ししているのだ!
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そうすると、箔押しの圧力が、上から書くということと同じ作用を加えるため、箔押しした部分が下に下にと転写されているというわけ。
じゃあ、4枚目の黄色いノーカーボン紙はなぜ転写されていないのか、という疑問は、また別の日にご説明します。

他の印刷加工もいくつか。

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(左ページ部分)これは「圧着DM」を利用して、ページの一部を袋綴じページにしてみた、という実物綴じ込み付録。普段、DMでよく目にする圧着ハガキは、サイズを違えることも型抜きをすることもいろいろな仕様でつくることができる。また1枚ずつに違い情報を刷ることができる「可変印刷」もできるため、今回は7のゾロ目が出た人はあたり! という即席クジも付いています。
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私が「7648」だったので、はずれ……。あと129冊後の人が当たりってことですね。

辞書の本文ページなどによくつかわれる薄紙。あれをフライヤーとかほかのものにも使えればな……なんてことも思いますよね。平判の紙にそれもフルカラー・高精細オフセット印刷ができる吉田印刷所で、その実力をガツンと見せつけてもらいました。イラストレーターの福田利之さんが描いてくださったすてきなイラストを全面に、これでもか!とインキを載せて刷ってもらいました。
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この薄さ、写真でわかるかしら?
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こちらは、折り込みチラシなどによくつかわれる、素朴でチープな風合いが魅力的な黄更紙やピンク更紙を使った印刷トライアル。チラシ専用の小さな輪転機なので小ロットからでもオーダーできるのがうれしい。加えて、新聞のような端がギザギザした状態にしてもらうこともできるのが、これまたうれしすぎる!
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今回は、特集と連動した印刷サンプルが、綴じ込まれたものだけでなく、OPP袋にまとめて投げ込み付録としても付いています。
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紙ナプキン印刷屋さんで、それを転用し、紙ナプキンのフライヤーをつくってもらいました。すてき!デザインは岡本健さん。

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荷札タグ加工機をつかって、荷札タグのようなハトメや玉紙がついたカードをつくったり。デザインは名久井直子さん。

あと、海外でよく見かける「ロール状のタグ」。これはどうやってつくっているんだろうと長年思ってきましたが、今回、なんとシール印刷機を使えばかんたんにつくれる! ということが実験の末、判明。コスモテックさんにお願いして、トライアルしてみました。
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他にもさまざまな印刷加工を、実物綴じ込みと共にご紹介しています。

ふぅ。本当は他の特集や連載もご紹介しようと思ったのですが、長くなりすぎるのでまた明日以降でご紹介します。

早いところでは今日あたりから書店店頭に並んでいますので、ぜひ現物をお手に取ってごらんください。amazonでは10月5日発売となってますね。今予約していただければ、発売日にすぐ発送していただけるかと。

今号も、どうぞよろしくお願い致します!

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『デザインのひきだし20』
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第1特集
専門印刷を転用して、コスト省・少部数からのステキ印刷物をつくる
印刷ハック!
コースター原紙を使ってDMをつくりたいけど、少量だと紙も買えないし、いつもお願いしている印刷会社は「刷ったことないんですよね……」なんて言われてしまう。でもそんなときは、コースター専門印刷会社に発注すればいいのだ! 自分とは縁がないと思いがちな、各種専門印刷。でも実はだれでも頼むことができ、特殊な紙や印刷加工が手軽に使うことができる。本特集では、そんな専門印刷を別に転用して使う、つまり印刷をハックするテクニックをご紹介。コースター印刷・伝票印刷・新聞印刷・チラシ印刷・薄紙印刷・紙ナプキン印刷・ダンボール印刷・荷札タグ加工・シール印刷・軟券印刷・ソノシート加工などなど、今まで知らなかった印刷を試してみよう!

第2特集
食べられる印刷加工
デパ地下で見られる、かわいい印刷が入ったお菓子の数々。オンリーワンの写真入りバースデーケーキ。そんな「食べられる」印刷のあれこれを大特集。なんと個人的にインクジェットプリンタでも食べられる印刷ができる!

巻末特集
エコな印刷物ってどんなもの?
「エコな印刷物」にしてほしい、なんて言われても、どうしたらいいのか……。そんな悩みにズバリお答えします!

連載・記事
佐藤直樹直撃![葛西薫・中島英樹・菊地敦己に直撃]/Typecacheの欧文フォントはここを見ろ!/タテヨコナナメ・デザイン談義[上條桂子・佐々木貴江(青山ブックセンター)/セキユリヲ]/もじ部~フォントの目利きになる![小塚昌彦]/名工の肖像[ツジカワ]/海外の現場から[中国の板紙工場]/編集部注目PICK UP![新しいファンシーペーパー・モフル]/本づくりの匠たち[並製本・図書印刷]/祖父江慎の実験だもの[光源変色インキに挑戦!]/レイアウトあぶりだし[野口孝仁・美術手帖]/佐藤直樹・デザインを考えない

初版限定実物見本
超薄紙印刷+A3コート&色更紙印刷+圧着ハガキ+偽造防止印刷+コースターでDM+紙ナプキンのフライヤー+荷札タグのしおり+ダンボールのハガキ+軟券印刷でチケット+タブロイド+光源変化印刷+新しい紙・モフル全11色

グラフィック社編集部編 2000円+税
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by design_hikidashi | 2013-10-03 14:24 | ただいま制作中!