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デザインのひきだし・制作日記

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『フルーツポストカードブック』はこうしてできた!・トークイベント開催します。

先週末に開催された、TOKYO ART BOOK FAIR(TABF)のPrinters Sectionには、本当にたくさんの方にお出でいただきました。どうもありがとうございました! そのレポートも追々したいと思うのですが、今日はまた別のイベントのお話をさせてください。

今月発売になりました、大島依提亜さんデザインの『フルーツ ポストカードブック』。TABFでも大変ご好評いただきました。
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(写真の美しい猫は、大島さんの愛猫・ひゃっこちゃん)

これは全部が別の形に型抜かれたポストカードが20枚綴じ込まれたポストカードブックなのですが、予算の都合もあり、ほぼすべての工程が機械製本でつくられています。でも印刷製本加工のことを知っている人であればあるほど、「どうやってるのかな?」と気になる部分があると思います。また、デザイン上でも大島さんはかなりいろいろと試行錯誤してくださいました。

そんな制作秘話を大島依提亜さんにお話いただくトークイベントを、10月1日(火)の19時30分より、青山ブックセンター本店で開催します。入場無料・予約も不要で、当日フラッとお出でいただければと思いますので、ぜひぜひ足をお運びください。

本書の制作過程のモックアップや校正など、実物をご覧に入れながら、いろいろお話いただきます。また加えまして、大島さんが今まで手がけてきたモノのダイカット(抜き型)愛(!)も語っていただきます。映画のパンフレットや書籍などで、さまざまな加工を駆使してかわいい印刷物をつくってきた大島さんならではの、ダイカット秘話(?)を伺えると思います。

ちなみに、このトークイベントで『フルーツ ポストカードブック』をお買い上げいただいた方には、もれなく、大島依提亜さん特性の「フルーツに貼ってあるみたいなシール」を差し上げます。ぜひフルーツポストカードに貼ってお使いください。
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●『フルーツ ポストカードブック』刊行記念 トークイベント
『フルーツ ポストカードブック』はこうしてできた!

とき:2013年10月1日(火)19時30分〜
ところ:青山ブックセンター本店・特設会場
出演:大島依提亜(デザイナー)
聞き手:津田淳子(『デザインのひきだし』編集)
参加方法:入場無料 ご予約不要。
     当日、青山ブックセンターにお越し下さい。
問合せ: 03-5485-5511
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by design_hikidashi | 2013-09-25 14:50 | イベント・展覧会・新製品情報

今週末はTABF・Printer's Sectionへ!

『デザインのひきだし20』は無事校了し、今は製本作業まっただ中です。来週には見本誌が、再来週には書店に並び始めると思います。こちらはもう少ししてから内容をご紹介させていただきますね。

さてその前に、今週末はたのしいイベントが控えています。今年で5回目の開催を迎える、アジア最大のアートブックフェア「THE TOKYO ART BOOK FAIR 2013」。

個人で、また出版社も多数出展しますが、さまざまなアートブックが並ぶこのイベントに、昨年から「Printer's Section」というセクションが誕生しました。ここは、こうしたアートブックや個人的に本や印刷物をつくりたい方が、「こういう印刷や加工はどこに頼めばできるの?」「かわいい紙が買いたいけど、どこで買えるの?」などといったご要望にお応えできる、紙・印刷・加工関連企業が出展するセクションです。

『デザインのひきだし』の誌面にご登場いただいたり、本誌制作にお世話になっている印刷・紙・加工関連会社にお声掛けさせていただき、魅力ある広い分野の皆様にご出展いただいております。

各社の技術を集結した商品販売や、技術・商品の紹介、会社の案内などなど、紙や印刷加工に興味のある方なら垂涎のセクションになると思います。こうした現場の方々と直にお話できる機会はなかなかないと思いますので、ぜひこの週末、TABFにお越し下さいませ!


●Printer's Section出展者一覧(五十音順)

印刷加工連(折り+製本+箔押し+デザイン)
 →紙加工会社、製本会社、箔押し会社、デザイナーが
  一緒になって、すてきな紙加工製品をつくる、
  通称インカレン。すてきアイテム満載です!

王子製紙(紙)
 →皆さんご存知、日本最大の製紙会社。さまざまな紙の紹介、
  それを小口で買う方法のご紹介。
  王子エフテックスから新しく出る紙も見られそうですよ。

かみの工作所(型抜き加工)
 →紙加工会社・福永紙工が母体となり、さまざまなデザイナー
  と組んで、魅力的な紙製品をたくさんつくられています。

紙のひきだし(名久井直子+津田淳子)
 →手前味噌ですみません。デザイナーの名久井直子さんと津田、
  そして今年は大島依提亜さんにもご協力いただいて、
  なかなか小口で買えない紙の販売と「紙くじ」をやります!

グラフィック社(出版社)
 →こちらも手前味噌ですみません。
  弊社の出版物のご紹介・販売を致します。
  今製本中の『デザインのひきだし20』の表紙を先行で
  ちらりとお見せします!
  あと『フルーツ ポストカードブック』を会場で
  お買い上げいただいた方に、もれなくステキなプレゼントが
  ありますので、よろしくお願いします!

弘陽(活版印刷)
 →活字組版、活版印刷を行っている弘陽の三木さん。
  名刺やはがきなどの活版印刷はもちろん、清刷りなども
  お願いできる、活版印刷を頼みたいときの強い味方!

繁岡美術(スクリーン印刷)
 →スクリーン印刷と箔押しを手掛ける繁岡美術。
  ひきだしでも、17号、18号の表紙を刷っていただいたりと、
  大変お世話になっています。
  新しい加工技法を編み出したりと、
  そのガッツと技術力にいつも感動しています。

大和板紙(板紙)
 →本誌編集部が大好きな、すてき板紙をたくさん
  つくっている大和板紙が、はじめてTABFに参加します。
  すてき板紙ばかりですので、ぜひ現物をご覧ください!

竹尾(紙)
 →みなさんご存知、紙のことならこちらにおまかせ。
  ウェブストアtakeopaper.comの限定商品を中心に
  特別販売されるとのことで、私も買ってしまいそう!
  その上、ウェブストアで使える500円オフクーポン
  がもらえるそうで、これは見逃せません!!

T&K TOKA(インキ)
 →超ビビッドな蛍光インキ「VIVA FLASH DX」シリーズや、
  深みのある墨インキ「サタンブラック」「デビルブラック」
  など、デザイナーの強い味方のインキ会社です。

DreamPages
 →1冊からフォトブックをつくってくれるサービス。
  印刷クオリティが以前に比べて、格段にアップしています。
  すてきフォトブックサービスをご紹介いただきます!

平河工業社
 →ひきだし13号でご紹介させていただいた、
  ピンクマスターを手掛ける印刷会社。
  もちろん通常オフセット印刷も幅広く手掛けています。
  印刷のご相談ならこちらへぜひ。
  
BCCKS
 →紙本と電子書籍の両方を手掛けるBCCKSが、TABFに初登場。
  誰でも紙本を印刷・製本・出版までできる
  『あたらしい個人出版』のサービスも登場。
  実際に刷った紙本を見たり買ったりもできるはず!

ユアプレス
 →高品質で短期納品対応の印刷通販・ユアプレス。
  様々なデータフォーマットに対応。
  印刷イメージを事前に確認できるWeb校正サービスがあるそう。

和光堂製本(製本)
 →並製本やオリジナルのアスレ製本を手掛ける製本会社。
  ひきだしの創刊から11号まで、製本を手掛けていただいた
  信頼性抜群の頼れる製本会社です。


THE TOKYO ART BOOK FAIR 2013
会期:9 月21 日 (土) 15:00-21:00 レセプションパーティー
                ※どなたでもご来場頂けます
   9 月22 日 (日) 12:00-20:00
   9 月23 日 (月・祝) 11:00-19:00
会場:京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパス
   東京都港区北青山1-7-15
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by design_hikidashi | 2013-09-19 16:24

『フルーツ ポストカードブック』はこうしてできている!

めちゃくちゃ久しぶりのブログですみません……。もう少しで『デザインのひきだし20』が校了しますので、そうしたら精進して、またブログもこまめに更新します。。。

さて、ひきだしの前に、みなさんにぜひ見ていただきたい本を出版しましたので、ご紹介させていただきます。その名も『フルーツ ポストカードブック 〜ごあいさつメッセージ入り、くだもの型ポストカード20枚』です。
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大島依提亜著/グラフィック社刊
定価:1600円+消費税


じゃじゃん。
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開くとこんなふうに、それぞれ別の形に型抜かれたポストカード(20枚)が綴じ込まれています。ノド側がミシン目になっていますので、そこをピリピリっと切り取るとこんな感じに。
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りんごのカードには「THANK YOU」と入っていますが、他のくだものカードにはTHANK YOUの他にも、How are you?、For you、Congratulations!、Seasons Greetingsなど、使う機会の多いメッセージが入っています。

デザインは大島依提亜さんです。大島さんらしいさすがのかわいさで、さっそくピリピリミシン目で切って使っています。

さてこの本、型抜きされたカードが20枚綴じ込まれているわけですが、制作上、一番難航したのが、どうやって製本するかということ。予算を考えると機械製本じゃないとコストが合わない。でも、こんなバラバラな形のもの、どうやって揃えて丁合をとるのか。

ひきだし読者のみなさんなら、この製本をどうやって機械でやったのか、興味があるかなと思って、少しレポートしてみたいと思います。

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①製本工程用に、下部に余白をつける
『フルーツ ポストカードブック』は、全て別の形に型抜きされた20枚のポストカードを綴じ込んでいる。通常、こうした四角くない本文を製本するには、手作業になってしまうのでは……と考えがちだが、それではコストが見合わない。そこでカードの下部に、製本機で揃える際に必要な余白部分をつけて型抜きすることに。この余白があることで、機械内でポストカードを揃えることができるのだ。このカードを丁合し、見返しと共に表紙をつける。

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本文のポストカード。印刷→UVラミコート→型抜きをした状態。

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表紙から本文の余白部分が飛び出している、製本途中の状態。

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開いてみると、本文のポストカード下部に、しっかり余白がくっついている。


②表紙を付けたら、下部余白を断裁する
余白がついた状態で製本し、表紙をつけたら、下部だけ化粧断ちして、余白部分を落とす。こうすることで、本文がフルーツの形に型抜きされた状態になる。裁ち落としてしまうので、余白部分があったということは、読者にはわからないというわけだ。

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下部だけ断裁したもの。先ほどまでついていた余白がなくなっている。

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余白を断裁したため、本文のポストカードがフルーツの形に型抜きされた状態に。


③表紙に板紙を貼る
最後に、表裏の表紙に分厚い板紙を貼って、いわゆる「ドイツ装」の状態にする。これは、見栄えの点で板紙を貼ったという意味合いもあるが、実は強度的な理由からつけてもいるのだ。本書の本文はすべて違う形に型抜きされているので、一般的な並製本の表紙ではぺらぺらすぎて、表紙がたわんでしまうのだ。分厚い板紙を貼ることで、それを回避している。

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これだけは手作業で板紙を貼った。

あとはカバーと帯をかければ完成。いかがでしょう? こんなふうにして作業していただいていたんですねぇ。ちなみに、すべて型抜きされてて、本の売り上げスリップを入れるのをどこにしよう!?  という問題もあったのですが(苦笑)、見返しだけは本と同じサイズだったので、そこに引っ掛けることにしてことなきを得ました。

こうして工夫いっぱいにつくられた『フルーツ ポストカードブック』、ぜひ書店店頭でご覧ください。デザイン書・芸術書、またはお手紙とかポストカードブックが置いてある売り場に並んでいるはずです。

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by design_hikidashi | 2013-09-10 14:17 | イベント・展覧会・新製品情報