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デザインのひきだし・制作日記

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目で見て、持って触って実感できる「ひきだし」展、開催中!

デザインのひきだし18』は、小口塗装に大変時間がかかりましたが、先週金曜日には全冊納品され、ほっと一安心しているところです。書店にもほぼ並んでおり、先ほどtwitterで見たら、青山ブックセンター本店の先週の売れ行きランキングで、総合5位!(他の順位は、1位『POPEYE 3月号』2位『GINZA 3月号』3位『Casa BRUTUS 3月号』4位『SWEET 3月号』と、すごいラインナップ)ありがたや、ありがたや。

さて、そんな『デザインのひきだし18』ですが、本誌では載せきれなかったことや、実際に手に取っていただくとよりよくわかるものなど、どうしても誌面からははみ出してしまう情報がいろいろあります。そこでそういったものを展示して、できるだけ多くの方々に見て触っていただこうと思い、青山ブックセンター本店で今日から「『デザインのひきだし18』のはみだし展」を開催させていただいております。

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目にまぶしい蛍光の表紙は、実はいろいろ試行錯誤の上で、今回の仕様に落ち着いたのですが、そのテストや校正を展示しています。

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また、第二特集「紙の魔術師・嵩高紙」の最初の方で、同じページ数、同じ厚さの束見本なのに、紙の種類が異なるとこれだけ重さが違うのか! とか、同じページ数、同じ重さの束見本なのに、紙の種類が異なるとこれだけ厚さが違うのか! ということをご紹介しているページがあるのですが、そこで撮影して掲載した束見本12種類すべてをここに展示しています。

同時に、誌面で使った「はかり」も置いておきましたので、実際に同じ厚さなのに重みが違う! ということを持って実感したり、ホントに同じ重さか測ったりと、実際に体験してみてください。

そして、960ページで、束厚は(測ってないけど)たぶん25cmくらいあるのにめちゃくちゃ軽い! そんな束見本も置いてあります。これはたぶん世界一低密度な紙であろう「フワットライト」でつくった束見本。ホントに信じられないくらい軽いので、ぜひこちらも実物を持ってみてください。


『デザインのひきだし18』のはみだし展
場所:青山ブックセンター本店(東京・表参道)
   デザイン書コーナー近くの壁ギャラリー
会期:2013年2月18日(月)〜3月22日(金) 10:00 ~ 22:00
   ※最終日は19時頃までとなる可能性があります。

※この展示に合わせて、『デザインのひきだし』のバックナンバーを青山ブックセンターで販売しています。なんと、もう弊社にも1冊も残っていない創刊号〜10号や13号なども、ホンの数冊ずつですが、全号販売しています!(どこから見つけ出してきてくださったのだろうか……)
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by design_hikidashi | 2013-02-18 14:57 | イベント・展覧会・新製品情報

来週月曜日から、ひきだし展はじまります。

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いきなり、汚い机を見せてすみません……。

なんでこんなになっているかというと、来週月曜日から、青山ブックセンターで始まる、『デザインのひきだし18』の展示準備中なのです。

蛍光デラデラの表紙は、どんなテストや色校をとったのかなど、本誌に載せられなかったものを、どどんと展示します。

また、第二特集のあたまに掲載している、嵩高紙を使ってさまざまな仕様で作った束見本もすべて展示します。はかりも置いておきますので、実際に手にとって計ったりと、実物をご堪能ください。

詳しくは、来週月曜日にお知らせします!
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by design_hikidashi | 2013-02-15 16:59

「もじ部」 タイププロジェクト鈴木功さんの回、参加者募集!

【3/4追記】
当選者の方に「参加決定のお知らせ」をメールにてご連絡しました。


【2/28追記】
こちらの募集は締めきりました。たくさんのご応募、ありがとうございました。結果は当選者にのみ、メールにてお知らせいたします(3月4日頃までにご連絡の予定)ので、ご了承ください。
* * *

こんにちは。編集部・雪です。
蛍光ピカピカの『デザインのひきだし18』が発売になったばかりですが、編集部はさっそく、次号『デザインのひきだし19』に向けて始動中。本日は、「もじ部~フォントの目利きになる!~」参加者募集のお知らせです。

19号の「もじ部長」はAXISフォントをデザインした、タイププロジェクトの鈴木 功さんです。

今回は、鈴木さんが手がける「都市フォント」プロジェクトのなかから、名古屋のために開発された「金シャチフォント」の開発背景や制作過程、グッズ展開のお話を中心に、文字への新しいアプローチによる日本語フォントの活性化などについてお話いただきます。開催場所はタイププロジェクトのオフィス。文字の生まれる場所を体感しながら、制作過程のたくさんの資料とともに(フォントができあがるまでのラフスケッチや原字もたっぷり見せていただきます!)、お話をお聞きします。
※都市フォント名古屋 http://typeproject.com/projects/cityfont-nagoya

以下、詳細です。
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【デザインのひきだし連載企画「もじ部」概要】

フォントの良し悪しって、どうやって判断したらいいんだろう? 書体の制作背景や作り手の意図がわかったら、フォント選びがもっと楽しく豊かな時間になるかもしれない。

そんなふうに思っている『デザインのひきだし』読者に集まっていただき、フォントメーカーや個人の書体デザイナーの方などフォントの作り手を訪ねて、制作背景やコンセプト、この書体のここを見てほしいというポイント、フォント選びの考えかたなどを、じかに教えていただこうという企画です。

この連載企画では、毎回、読者の方から参加希望者を募集しています。
第8回「もじ部」の開催概要は以下のとおり。
※第8回のもじ部の様子は『デザインのひきだし19』(2013年6月上旬発売予定)誌面に掲載します。

【第8回「もじ部」開催概要】
●日時:2013年3月9日(土)14:00~17:00
●開催場所:Type Project ( 場所 ) ※東京都内
●もじ部長(スピーカー):鈴木 功さん
●募集定員:6名
●参加対象者:書体、フォントに興味のある方でしたら、どなたでも。ただし、フォント制作に関わるお仕事をされている方はご遠慮ください。また、『デザインのひきだし』誌面に顔写真、お名前などが掲載されることをご了承いただける方に限らせていただきます。

【応募方法】
氏名、年齢、職業(学校名)、メールアドレスに、「鈴木功さんに聞いてみたいこと」を添えて、デザインのひきだし編集部までメールをお送りください。
メールの件名は「もじ部参加希望」でお願いします。
応募先 → hikidashi@graphicsha.co.jp

※定員を上回る方のご応募があった場合、抽選とさせていただきます。
※結果は当選者にのみ、メールにてお知らせいたします(3月4日頃までにご連絡の予定)

【応募〆切】
2月28日(木)午前10時まで

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鈴木 功さんプロフィール:

●タイププロジェクト代表、タイプディレクター。1967年、名古屋生まれ。YAG亀島美術研究所を経て、91年愛知県立芸術大学デザイン科卒業。93年~2000年まで、タイプデザイナーとしてアドビ システムズ株式会社に勤務。2001年、タイププロジェクト設立。2001年9月 デザイン誌「AXIS」リニューアルのために制作したAXISフォントを発表。2002年ポーラ美術館サイン用書体をデザイン。2005年1月 株式会社ポーラ コーポレート・スローガン「肌に美しい未来を」制作。2008年11月 NTTドコモ携帯(シャープ製SH-01A)にAXIS Font搭載。2011年10月エウレカコンピュータ社eスポーツグラウンドにAXIS Font搭載。

●2003年AXIS Font、2008年AXIS Condensed とCompressed がグッドデザイン賞を、2009年ドライバーズフォントでグッドデザイン・フロンティアデザイン賞を受賞。

●都市フォントプロジェクトは、2009年6月にサイトを立ち上げ、金シャチフォントと濱明朝体を発表。同年12月、『文化庁メディア芸術プラザ』Curator's Choiceに選出。2010年10月、金シャチフォント展開催(名古屋)。金シャチフォントが名古屋弁かるたに採用。

タイププロジェクト http://www.typeproject.com/



以上です。みなさまのご応募をお待ちしています。
どうぞよろしくお願いいたします!
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by design_hikidashi | 2013-02-12 15:56 | ただいま制作中!

祖父江慎さんの「コズピカ」トークイベント開催します!

ピカピカな紙はステキだけど、高いものが多いし、もうちょっと違う感じの紙もほしいな……。ブックデザイナーの祖父江慎さんのそうした思いから生まれたのが「コズピカ」という紙。他には全くない、金銀紙だ。

質感は実物を見ていただかないことにはなかなかわかりにくいのですが、鈍い金銀でムラもあって、紙の厚さによって表情が違ってて、ツルツルしてなくてと、大変個性的でステキなメタリック紙です。

デザインのひきだし18』には、コズピカの全色(シロギン、クロギン、シロキン、クロキン、モドキ)、全斤量が入った短冊見本帳と、全色にCMYK+白を印刷した印刷サンプルが綴じ込まれていますので、ぜひそちらをご覧いただいて、実物のよさを実感していただきたいです。
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綴じ込んだCMYK+白印刷したコズピカ5色。

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こちらが投げ込み付録(本誌綴じ込みではなく、挟まってる付録のことです)のコズピカ短冊見本帳。

初めてコズピカが誕生したのは、『デザインのひきだし12』に掲載した「祖父江慎の実験だもの。」でした。その際は3色、各2斤量、全6アイテムだったのですが、今回、5色、各4斤量、全20アイテムとドーンと増色、増連量となったため、『デザインのひきだし18』でご紹介した次第です。

これを記念して、東京は表参道にある青山ブックセンター本店にて、トークイベントを開催することになりました。日時は、3月3日(日)おひな様の日(なんか祖父江さんに合ってる……)! 18時スタートです。

デザインのひきだし18」(グラフィック社)刊行記念
祖父江慎 トークイベント
●新しい紙・コズピカとか、他の紙とか、とにかく紙と印刷と造本について話すのだ!


このコズピカは、祖父江さんの監修のもと、加工紙メーカーであるヨシモリ株式会社が製造している紙。そこで、このトークイベントには、ヨシモリ株式会社のご担当者、冨岡さんにもお出でいただいて、技術的なこと、この紙ができた経緯などなど、コズピカについていろいろお話いただきます。

申込やイベント詳細はこちらから。

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当日は、そもそもどうやってコズピカができたかなども、誌面に載せきれなかった写真もお見せしながらお話いただこうと思いますが、今日はほんのちょっとだけ、開発秘話をご紹介します。

2010年の秋から冬にかけて、祖父江慎さんがヨシモリへ行って、試作がスタートしました。そのときは、ブックデザイナーの名久井直子さんも一緒に。工場をいろいろ見て回った後、なぜか二人は車に乗って、近くのホームセンターへ。

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ん? 何を買ってるの!?
当初は、紙の表面に何かしら地模様のようなものをつけたらおもしろいのではないか、ということを考えていたため、その地模様を付ける素材を探しに行ったんです。

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しかし、祖父江さん、名久井さんが買ってきた素材のあまりの無茶っぷりに、加工現場の方々はしばし呆然。

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「やってみようか!」という、現場の方のすごい決断によって、まずはプチプチの緩衝材を、加工機に装着。「がんばってー」というように加工機を見つめるふたり。

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そうしてできた試作品がこれ。ホントにプチプチが写ってる……。

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ほかにもこんな麻袋を切り開いたりと、とんでもない素材をたくさん繰り出し、「いい紙ができますように」と祈る二人。ううむ……。

ほかにどんなものを巻き付けてテストしたかは、トークイベント時に写真をお見せします!

ブラックホールのように果てしないアイデアで本を作り続ける祖父江さんに、コズピカを始め、紙や印刷や造本などなど語り尽くしていただきます。ぜひトークイベントにおいで下さい!
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by design_hikidashi | 2013-02-08 17:40 | イベント・展覧会・新製品情報

嵩高紙を使いこなせ!

そろそろ書店にも並び始めた『デザインのひきだし18』。第一特集は「蛍光、最高!」と題して、そのものズバリ、蛍光のインキ、紙、各種加工やそれをうまく使いこなしている方々のインタビューを掲載しています。詳しくはこちらを。

今日は第二特集「厚さ・重さの加減が自由自在 紙の魔術師・嵩高紙」についてご紹介したいと思います。

まず今号を手に取っていただくと、思ったより本誌が軽く感じませんかね? 実は本誌自体も本文用紙に嵩高紙を使っているので、見た目の厚さから想像するより、比較的軽い本になっているんです。

試しにほぼ同じ束厚の『デザインのひきだし16』を測ってみると、約780g。対して『デザインのひきだし18』は約680gと、1割以上軽い! ホントはもっと軽くしたかったんですが、板紙など実物綴じ込みがあったり、表紙に密度世界一の紙を使おうと思っても、ふわふわな分、すぐにへこんで傷がついてしまうなど、諸処の理由から今回の造本に落ち着きました。
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と、ここまで「嵩高紙がなんたるか」を知っていることを前提に話をしてしまいましたが、今回の取材を通じて感じたことは「書籍など出版関係の仕事をしている人以外は、あまり嵩高紙を知らない」ということでした。そういえば、そうですよねぇ。本の束の関係とか価格の関係とか云々でできて紙ですもんね。

嵩高紙は、簡単に言うと、密度が低くて厚さの割に軽い紙。なので、こういった紙を知っていると、厚さはこのくらいだけどもっと軽い本に! とか、ページ数はこのままでもっと厚い本に! とかいうことが、すらすらできるようになるのだ。

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これは本特集の冒頭ページ。12冊の束見本をつくって、同じ重さでも厚みが違う本、同じ厚さでも重さが違う本は、こんなにいろいろつくれるんだということがわかります。

嵩高紙の特徴がわかったら(より詳しい説明は本誌をご覧ください!)、あとは実際にどんな銘柄があるのかというのが、一番知りたいところですよね。本特集では、日本で常備在庫として入手できるほぼすべての嵩高紙を、「コート紙」や「上質紙」などのカテゴリ別にしてご紹介しています。
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それぞれのカテゴリ内では、密度が低い順=より嵩高な紙から順に掲載していますので、厚さや重さをコントロールするときに、必須の表になっていると思います!

※この12冊(+世界一密度の低い紙でつくった束見本1冊)を実体験できる展示が実現できそうです。詳細がきまったら、またお知らせしますー。
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by design_hikidashi | 2013-02-07 17:17 | ただいま制作中!

小口塗装が大変だ!

昨日のブログでもちょっと触れましたが、『デザインのひきだし18』は、通常の予定よりかなり遅れて納品となっています。それは製本過程の一部で、予想以上に時間がかかることが判明したからなんですが、それが「蛍光色の小口塗装」です。
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一見、今回の号は、蛍光色の表紙が目にまぶしいながらも、製本としては、ピンクのピカピカな緩衝材を表紙にした前号の方が、手間がかかりそうに思える。でも、前号はきちんと予定していた日にすべての工程が終了した。

今号は蛍光特集のため、表紙はもちろんのこと、小口までも蛍光色にしたい! と思い、ひきだしの製本をしてくださっている図書製本に相談したところ、それであれば以前本誌でも小口塗装でご紹介した本間製本にお願いしようというご提案をいただきました。

私ももちろん異論はなく、ぜひお願いしたいと思っていたのですが、どうにもお返事が芳しくない。『デザインのひきだし7』でも、本間製本で小口を赤く塗装してもらっている。なので数量もサイズも問題ないのでは? と思っていたのですが、いやぁ、そんな簡単な話じゃなかったんです。

本間製本では小口塗装を機械で行うラインをお持ちなのですが、まず、その機械で使える染料として蛍光色がない。新規で探してもらったのですが、やはりちょうどいいものが見つからない。そこで蛍光顔料を希釈して使ってもらうことになり、これなら小口塗装の機械になんとか入れられるかも……ということになったのですが、そうなると今度は塗装時に、小口に付かず排気口からバキュームされてしまう蛍光顔料の量がバカにならないということに。

機械で行う小口塗装は(『デザインのひきだし7』でレポートしています)、大きな箱の中にスプリンクラーのようなものがついていて、その箱の中に本がベルトコンベアで運ばれ、スプリンクラーから出る染料が吹き付けられるというしくみ。その際、小口につかず、空気中に舞ってしまう染料は排気口から出されるのです。通常の色であれば、染料自体が比較的安価で、かつそれを希釈しているので、排気と一緒にロスしてしまう顔料は、さほど価格的に問題ないそうなのですが、蛍光顔料は比べてものすごく高い。それをロスしてしまうと、かなりの金額になる。

じゃあ、実際はどうやって塗装しているのか? それがこちら。

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何やらブルーシートで覆われた中に人がいる。中をのぞいてみると

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うわぁ! 手で小口に蛍光顔料を吹き付けてる!!

そうなんです。なんと10冊ずつ、職人さんが小口に色を手作業で吹き付けてくれているんです……。ぎゃー!

申し訳なさに、自分を「鬼」と呼びたいです(でも、さらに後ほど、「大鬼」と呼びたいくらいの事態も発覚します)。

顔料のロスを少なく、小口塗装するにはこれしかないという判断で、こうして10冊ずつ、エアブラシで蛍光顔料を塗布していただいています。それもエアブラシでサーッと塗っただけでは濃度が足りないため、1面につき4往復されていました……。

改めてその工程をみていくことにします。まずは製本が終わり、小口が白い本誌を10冊ずつきっちり揃えます。
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こうしてみると、小口塗装してないと、派手さ加減がかなり少ないですね。次に蛍光顔料に糊となるバインダーを混ぜ、それをエアブラシに投入します。
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揃えられた本誌を、飛び散った顔料が工場内に飛散しないように、強力な排気口のついた箱の中(実はこれは、機械で小口塗装するときの塗装部分をつかっています)に持って行きます。
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小口に1面につき4往復、蛍光顔料を吹き付け、それを天地小口、三方すべてに施します。うーむ、これで12往復!
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塗装し終わったら、また手で運び、また塗装されていない本10冊を箱の中に持って行って……の繰り返しです。10000÷10=……答えを出したくありません。
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これで塗装は終わり……かと思ったら、そうじゃないんです。このままだと塗装した蛍光顔料が定着しきらず、手などについてしまう可能性がある。そこでこの後さらに、糊成分であるバインダー(無色)をもう一度吹き付けるんです!(すみませんすみませんすみません)
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ううう、なんて面倒で手間のかかることを頼んでしまったのか。申し訳なさでいっぱいですが、でもできあがった本をみると、やっぱりステキでうっとり(やはり、大鬼だな、私)。

そんなわけで、皆さんの元にお届けできるのに、もう少しかかってしまう地域もありますが(もう並んでいる地域もあります)、書店で表紙や内容と一緒に、この手間のかかった小口もぜひご注目ください! どうぞよろしくお願いします。
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by design_hikidashi | 2013-02-06 11:11 | ただいま制作中!

『デザインのひきだし18』特集は「蛍光、最高!」です。

『デザインのひきだし18』が発売となりました。年3号なので、創刊から早6年……。うーん、なんて時間が流れるのは早いのだ。アートディレクターの佐藤直樹さんと打ち合わせ中に「6周年記念に何かやらないの?」と聞かれましたが、なんかキリが悪いので、創刊10周年(『デザインのひきだし30』)のときに、何かイベントやお礼企画などができればと思っています。

さて、今回発売となった『デザインのひきだし18』。実は発売となったと言っても、まだ並んでいない書店が数多くあると思います。これは製本のある一部分に、予想以上に時間がかかっているからです。まあ、その予想を立てたのは私(編集部・津田)で、その予想が甘かったとしか言いようがなく、ご迷惑おかけしている皆々様には大変申し訳ないのですが、その時間がかかっている理由については、また改めてお伝えします(昨日、現場に行って写真撮ってきました)。

では、実物綴じ込みサンプルを中心に、内容をちょっとご紹介します。

まず表紙。
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蛍光特集に合わせて、目がチカチカするようなまばゆい蛍光オレンジの紙を使用し、そこにスクリーン印刷で2色刷り。加えて、小口も蛍光イエローで塗装しています。写真だとあんまりよくわからないと思いますが、もう何度みても目にまぶしく、ブルーに白を混ぜた不透明なインキで刷った文字部分が、なんだか下の蛍光オレンジと相まって、浮いている様なこちらも蛍光の様な不思議な感じになっています。

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また光にかざしてみるとわかるのですが、もう1色、何やら印刷されています。これ、何色かわかりますか? 実はホワイトパール。蛍光色にホワイトパールを刷ると、すごく品があって、面白い効果が出ることがわかりました。

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第1特集「蛍光、最高!」(特集タイトルは、語感だけで決めてしまいました……悪しからず)は、蛍光のインキや紙、箔や糊、糸など、印刷加工に関するさまざまな蛍光をご紹介しています。でもって、せっかくなら本誌も蛍光色で刷りたい! というわけで、この特集ページはCMYKに加えて、蛍光イエロー(ベッカベカな蛍光黄色/TOKA FLASH VIVA DXサターンイエロー)も刷っています。色の彩度や強さの違いが一目瞭然!

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オフセット印刷で、従来にない濃い蛍光色が刷れてすばらしい、TOKA FLASH VIVA DXシリーズインキもドドンとご紹介していますが、CMYKと掛け合わせたときに、今までの蛍光色とどのくらい濃度が違うのかがわかるよう、印刷テストチャートを綴じ込みました。上はVIVA DX、下は従来の蛍光ピンクです。他のCMYKとの掛け合わせテストも綴じ込んでいますので、ぜひご参考にしてください。

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ちなみに、掛け合わせチャート以外にも、イラストのM版を従来の蛍光ピンクで刷った場合や、VIVA DXの蛍光ピンクで刷った場合の色再現の違いなどがわかる、印刷テストも綴じ込んでいますよ。かなり表現力の幅が広がりそうです!

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他にも、紙自体が蛍光色のものなど、蛍光関連の実物付録が、いつも以上に豊富に入っています(目がチカチカするかも)。

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第2特集は「嵩高紙」の特集です。同じ重さでも厚みがある嵩高紙(かさだかし)。日本中の嵩高紙を一気に集めてリスト化した、史上初の嵩高紙リストは、編集部でももう実用で役立っています。付録では、嵩高紙に同じデータを刷った紙サンプルが綴じ込まれていますので、ぜひ実物を見て触ってみてください。

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去年も好評だった「紙厚比較早見表」の最新版も付録しました。こちらは嵩高紙だけではなく、日本で手に入る本文用紙系の紙を一堂に会した一覧表です。ここまでしっかり集めた紙厚表は他にはありません! 非常に便利な表ですので、ぜひご活用ください。

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連載関連では、編集部注目PICK UPのページで、大和板紙から新しくリリースされたクラフト板紙を4種類綴じ込んでいます。どれも表紙やカード、箱などにぜひ使いたい、いい風合いの紙ばかり。インキを載せるとさらにいい紙に見えて、編集部もうっとり眺めています。

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こちらは連載「祖父江慎の実験だもの」でご紹介している、祖父江慎さんプロデュースの紙「コズピカ」の印刷サンプルです。この度、ラインナップが大幅増になったコズピカ。その全色にCMYK+白印刷がされています。

加えて、なんと、全色・全斤量が綴じ込まれた、短冊形の紙見本も付録! ぜひ他の紙見本帳と一緒において、ご活用ください。
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とまあ、駆け足でご紹介しましたが、いかがでしょうか? 写真ではその印刷や紙質がわからないものばかりですので、ぜひ書店店頭で実物をご覧いただければと思います。

そうそう、最後に。弊社内には、今月の新刊本が並んでいるのですが、その中でも今回の『デザインのひきだし18』は異様に目立っています……。
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真ん中付近に、オレンジのものがあるの、わかりますかね? そうです、それが『デザインのひきだし18』です……。

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『デザインのひきだし18』

グラフィック社編集部 編

今特集は「圧倒的に目立つ 蛍光・最高!」+「紙の魔術師・嵩高紙」+「デザイナー必殺のアナログデザイン技」の3本です。

第1特集
圧倒的に目立つ印刷・紙・加工  蛍光・最高!
「目立たせたい!」というときに圧倒的な力を発揮するのが「蛍光色」。本特集では、うまく蛍光色を使いこなしているデザイナーのインタビューや作品紹介、紙・インキ・各種加工での蛍光色の使い方を徹底特集。各種蛍光色の印刷見本、蛍光色の紙見本と実物付録も満載して、蛍光色使いこなしの極意をご紹介します。

第2特集
厚さ・重さの加減が自由自在  紙の魔術師・嵩高紙
大きいけど軽い本、ページ数が少ないけど厚い本にしたい。そんなときに威力を発揮し、かつ、コスト面でもメリットのある嵩高紙。紙の厚みはあるのに軽い。風合いもいい。そんな低密度な「嵩高紙」を特集します。

巻末特集
デザイナー必殺のアナログ・デザイン技
タイプライターの文字、子ども用のエアブラシ、簡単スクリーン。そんなアナログ技をうまく使いこなす、人気デザイナー(寄藤文平/セキユリヲ/大島依提亜/川名潤/アトリエタイク)のテクニックをこっそりご紹介。

連載・記事
デザイン道場[漆原悠一(tento)/中村圭介(ナカムラグラフ)/三星安澄]
もじ部[ライノタイプ・小林章さん編]
本づくりの匠たち[春日製紙工業]
北川一成の負けた「社会と対峙するデザイン『新幹線N700系』に負けた!」
祖父江慎の実験だもの[コズピカの印刷に挑戦!]   ←実験印刷5枚 ←投げ込み付録・コズピカ見本帳
海外の現場から[ヨーロッパ最大の手漉き紙工房を訪ねて]
名工の肖像[大日本印刷・五味田光男(オフセット輪転機職人)]
金剛地デザイン研究所[印刷都市東京と近代日本展]
編集部注目PICK UP![大和板紙の新しい板紙]
デザインを考えない
活版六尺
ひきだし通信

amazonではまだ予約受付中ですね。
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by design_hikidashi | 2013-02-05 16:36 | ただいま制作中!