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デザインのひきだし・制作日記

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『デザインのひきだし25』まもなく発売です!

ここ数号、「1冊まるごと大特集」を続けてきた『デザインのひきだし』。22号で「紙」、23号で「製本」、24号で「印刷」の大特集を組んできました。そしてまもなく6月上旬に発売になる25号では、「紙の加工」の大特集を組んでいます。

まずは簡単に特集のご紹介を。

「折る、抜く、削る、貼る、凸凹させる 保存版・紙の加工大全」特集!

紙は印刷しただけでも製品になります。でも、折ったり、型抜いたり、貼ったり、削ったりとさまざまな紙加工を施すことで、平面が立体、半立体になったり、凹凸から影ができたりと、印刷しただけでは得られない表現が可能になります。

本特集では、紙を折る、型抜く、削る、貼る、凸凹させるなど、ありとあらゆる紙の加工を基礎から応用まで、写真と図解による誌上工場見学記事と豊富な実物サンプルでしっかりご紹介。紙の加工のことを知りたい人にうってつけのガイドブック、永久保存版です!

* * *

では、まずは表紙をご覧ください。
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細かいイラストがデザインされた表紙です。
単に印刷されているだけでしょうか。いえいえ、実はこの表紙……
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こんなふうに、絵柄に合わせて細かく紙が抜かれた超絶加工なんです!

この気の遠くなるような細かさは、レーザーカットだからこそ実現可能。とはいえこれだけの細かい絵柄を1万部分抜くには、大変な作業時間がかかります。今回、表紙の加工に協力してくれたTAISEIの高速機でも2週間。一般的なレーザーカット機だとその10倍は時間がかかるという恐ろしい表紙。

しかもこの表紙、手貼りではなく、製本機で自動で糊付け、つまり普通に機械製本しているのです。これは図書印刷の創意工夫で可能になったもの。

なんでそんなことが可能だったの? という表紙制作の秘密は、本誌記事「表紙はこうしてつくられた」をぜひお読みください。

さて、特集の内容を見ていきましょう。
今回も23号の「製本」、24号の「印刷」特集同様、大誌上工場見学を敢行。
紙を切る、抜く、削る、折る、貼る、凸凹させるなどさまざまな加工を行う工場を訪ね、現場写真と図解で、その加工がどんなしくみでどんな風に行なわれているのか、その特徴や依頼するときの注意点、使い分けのポイントなどを詳しくご紹介しています。

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印刷加工にはつきものと言ってよいくらいの「断裁」に、実は奥深いポイントがあると知り驚嘆したり、巻き取り紙を平判に断裁する現場や、紙以外の素材の断裁について紹介したり。

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抜く加工では、平打抜き機、ブッシュ抜き、ポンス抜き、レーザーカットのそれぞれについて、何ができて何ができないのか、どんな特徴があるのかをご紹介して、使い分けのポイントを説明したり。

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削る加工では、高級パッケージの角をきちんと出すために施されるVカット加工や、いまやできるところは誌面でご紹介した加工所以外にほとんどない「ギザ削り」「ノメリを出す」「コバ付け、裏押し」といった紙の縁を削ったり、箔押しする加工を掲載したり。

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折る加工では、基本の折りとその種類から、機械でできる特殊な折りの数々をご紹介。

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貼る加工では、合紙の現場や、どんな紙でもシールにしてしまう粘着加工を解説。

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さらに、ここまでの分類に入らない加工……、エンボスロールや凸和紙・黒凸、カードの縁を色で染めるボーダード加工、紙に独特の透け感をもたらすロウ引き、型抜きしながら台紙に別の紙を嵌めこむ紙象嵌、エンボス加工としての点字、封筒や紙袋などをつくる製袋加工、プリントした紙を積層してつくる3Dプリント「Mcor IRIS」など、実にさまざまな加工をご紹介しています。

もちろん今回も、実物付録もりだくさん!
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※この写真で全部ではありません!

めずらしい紙加工の実物サンプルがいろいろ入っているのですが、たとえば……
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これは、色づけした糊を透ける紙の裏に刷って付せんにしたもの。

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こちらは「凸和紙」。彫刻版で押したような繊細な凸凹のエンボスが和紙の表面に施されているが、裏面が平らという不思議な加工!(通常のエンボス加工では、裏面が必ず凹みます)

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これはカードの縁を色で染めるボーダード加工。職人の手作業によるもので、その発色と均一な幅の美しさは必見。しかも2色づかいはとてもぜいたくな仕様。

ほかにも、いつまでもパタパタとめくり続けてしまうフラッパー、手作業なしでポップアップができるくじゃく折り、ポンス抜き、ノメリを出した金付けカード、平打抜き機でつくった「かみのばね」などの特集連動紙加工サンプルが付録として入っています。それぞれの加工の魅力を、ぜひ実物でお確かめください。

* * *

さらにもうひとつ、今回必見、注目の記事が、
「トレーディングカードゲーム『WIXOSS』のすごい制作現場徹底紹介」

最近のトレーディングカードを手にとって見たことはあるでしょうか?
たかがカードと侮るなかれ。なにしろデザインと印刷加工がすごいのです。なかでも美麗な絵柄と、凝りに凝った豪華な加工でプレイヤーから一目置かれているのが、タカラトミーの「WIXOSS(ウィクロス)」。

トレーディングカードの印刷加工現場は非公開であることが多いのですが、今回、めったに見られないその制作現場を徹底紹介。それがこの特別記事です。
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しかも、驚くなかれ。この記事、本誌限定スペシャルカード付きなのです!!
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蒸着ホイル紙にCMYK+白を印刷し、スクリーン印刷で擬似エンボス(FVP)とラメ、さらに金の箔押しという印刷加工てんこ盛りなスペシャル「WIXOSS」カード。この仕様は「WIXOSS」でも初めてとのこと。完成までの制作過程や、版のデータも惜しみなく記事でご紹介しています。

「デザインのひきだし25」でしか手に入らないスペシャル限定カード、その印刷加工のすごさは、ぜひ実物でご覧ください。

そんなわけで、今回の「デザインのひきだし25」は、早めのお求めをおすすめします。
Amazonではすでに予約受付がスタートしています。ぜひよろしくお願いします!

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「デザインのひきだし25」グラフィック社編集部 編
ISBN-10: 4766128028
ISBN-13: 978-4766128024
発売日: 2015/6/5
Amazonの予約はこちら。
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by design_hikidashi | 2015-05-26 16:53 | ただいま制作中!
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