ブログトップ

デザインのひきだし・制作日記

dhikidashi.exblog.jp

4枚目の表紙に複写がないワケ

今月発売になった『デザインのひきだし20』ですが、表紙が複写伝票のように、裏カーボンとノーカーボン紙でつくられているということは、以前のブログでもご説明しました。まだ見てない方は、こちらから先にご覧下さい。

全部で表紙が4枚くっついているのですが(まあ、改めて書くと変な仕様ですね)、その上から箔押し加工をしているので、その加圧によって、上からペンで書いたのと同じように、下の紙に複写されています。

一枚目の裏にはカーボンが刷られているので、2枚目にはそのカーボンが黒く写っているし、その次はノーカーボン紙の効果で、青く複写されています。

でも4枚目(黄色い紙)には箔押し部分が複写されていません。これはどういうわけなのか!? もしかして、これはノーカーボン紙じゃなく普通の紙だから写らないとか?

いえいえ違います。この4枚目の黄色い紙もノーカーボン紙なので、表紙の一番上からペンで書いたりすれば、4枚目までしっかり複写されます。それならなぜ複写されないのでしょうか?

実はこれ、製本上の理由で複写されていないんです。

本誌は製本機で製本されているのですが、その機械の仕様上、表紙は1枚しかつけられません。まあ、これは至極当然。複数枚つけられる仕様になっていても、そんな実力を発揮する機会はそうそうないでしょうから。

でも、今回の『デザインのひきだし』に限っては、表紙を4枚くっつけたい。

そこでとられた方法が、まず4枚目の黄色いノーカーボン紙を表紙の紙として、本文と一緒に、製本機で製本します。それがこちらの状態。

c0207090_2112736.jpg


三方断裁までして仕上がった状態で、別途つくっておいた3枚重なって、かつ箔押し加工された表紙を、背に糊をつけてくっつけているんです。こちらが別表紙。

c0207090_212218.jpg


こうして書くと簡単なことですが、別表紙をつけた後は化粧断ちしないので、しっかりと仕上がりサイズにしておかないといけないし、それを手作業で4枚目の表紙がついた本体にくっつけないといけないしで、けっこう手間がかかっているんです。

仕上がった状態で箔押しすることは難しいので、別表紙を貼る前に箔押し加工をしているので、重なった3枚には箔押しによって文字が複写されているものの、最初から製本されていた4枚目の黄色いノーカーボン紙には複写されていなかった、ってワケなのでした。

さあ、次号の表紙はどんなものにしようか。今から頭を悩ませます!
[PR]
by design_hikidashi | 2013-10-23 21:04 | ただいま制作中!
<< すべらない!「NTスフール」 祖父江慎の実験だもの、大成功! >>