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デザインのひきだし・制作日記

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嵩高紙を使いこなせ!

そろそろ書店にも並び始めた『デザインのひきだし18』。第一特集は「蛍光、最高!」と題して、そのものズバリ、蛍光のインキ、紙、各種加工やそれをうまく使いこなしている方々のインタビューを掲載しています。詳しくはこちらを。

今日は第二特集「厚さ・重さの加減が自由自在 紙の魔術師・嵩高紙」についてご紹介したいと思います。

まず今号を手に取っていただくと、思ったより本誌が軽く感じませんかね? 実は本誌自体も本文用紙に嵩高紙を使っているので、見た目の厚さから想像するより、比較的軽い本になっているんです。

試しにほぼ同じ束厚の『デザインのひきだし16』を測ってみると、約780g。対して『デザインのひきだし18』は約680gと、1割以上軽い! ホントはもっと軽くしたかったんですが、板紙など実物綴じ込みがあったり、表紙に密度世界一の紙を使おうと思っても、ふわふわな分、すぐにへこんで傷がついてしまうなど、諸処の理由から今回の造本に落ち着きました。
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と、ここまで「嵩高紙がなんたるか」を知っていることを前提に話をしてしまいましたが、今回の取材を通じて感じたことは「書籍など出版関係の仕事をしている人以外は、あまり嵩高紙を知らない」ということでした。そういえば、そうですよねぇ。本の束の関係とか価格の関係とか云々でできて紙ですもんね。

嵩高紙は、簡単に言うと、密度が低くて厚さの割に軽い紙。なので、こういった紙を知っていると、厚さはこのくらいだけどもっと軽い本に! とか、ページ数はこのままでもっと厚い本に! とかいうことが、すらすらできるようになるのだ。

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これは本特集の冒頭ページ。12冊の束見本をつくって、同じ重さでも厚みが違う本、同じ厚さでも重さが違う本は、こんなにいろいろつくれるんだということがわかります。

嵩高紙の特徴がわかったら(より詳しい説明は本誌をご覧ください!)、あとは実際にどんな銘柄があるのかというのが、一番知りたいところですよね。本特集では、日本で常備在庫として入手できるほぼすべての嵩高紙を、「コート紙」や「上質紙」などのカテゴリ別にしてご紹介しています。
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それぞれのカテゴリ内では、密度が低い順=より嵩高な紙から順に掲載していますので、厚さや重さをコントロールするときに、必須の表になっていると思います!

※この12冊(+世界一密度の低い紙でつくった束見本1冊)を実体験できる展示が実現できそうです。詳細がきまったら、またお知らせしますー。
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by design_hikidashi | 2013-02-07 17:17 | ただいま制作中!
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