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デザインのひきだし・制作日記

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『デザインのひきだし18』特集は「蛍光、最高!」です。

『デザインのひきだし18』が発売となりました。年3号なので、創刊から早6年……。うーん、なんて時間が流れるのは早いのだ。アートディレクターの佐藤直樹さんと打ち合わせ中に「6周年記念に何かやらないの?」と聞かれましたが、なんかキリが悪いので、創刊10周年(『デザインのひきだし30』)のときに、何かイベントやお礼企画などができればと思っています。

さて、今回発売となった『デザインのひきだし18』。実は発売となったと言っても、まだ並んでいない書店が数多くあると思います。これは製本のある一部分に、予想以上に時間がかかっているからです。まあ、その予想を立てたのは私(編集部・津田)で、その予想が甘かったとしか言いようがなく、ご迷惑おかけしている皆々様には大変申し訳ないのですが、その時間がかかっている理由については、また改めてお伝えします(昨日、現場に行って写真撮ってきました)。

では、実物綴じ込みサンプルを中心に、内容をちょっとご紹介します。

まず表紙。
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蛍光特集に合わせて、目がチカチカするようなまばゆい蛍光オレンジの紙を使用し、そこにスクリーン印刷で2色刷り。加えて、小口も蛍光イエローで塗装しています。写真だとあんまりよくわからないと思いますが、もう何度みても目にまぶしく、ブルーに白を混ぜた不透明なインキで刷った文字部分が、なんだか下の蛍光オレンジと相まって、浮いている様なこちらも蛍光の様な不思議な感じになっています。

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また光にかざしてみるとわかるのですが、もう1色、何やら印刷されています。これ、何色かわかりますか? 実はホワイトパール。蛍光色にホワイトパールを刷ると、すごく品があって、面白い効果が出ることがわかりました。

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第1特集「蛍光、最高!」(特集タイトルは、語感だけで決めてしまいました……悪しからず)は、蛍光のインキや紙、箔や糊、糸など、印刷加工に関するさまざまな蛍光をご紹介しています。でもって、せっかくなら本誌も蛍光色で刷りたい! というわけで、この特集ページはCMYKに加えて、蛍光イエロー(ベッカベカな蛍光黄色/TOKA FLASH VIVA DXサターンイエロー)も刷っています。色の彩度や強さの違いが一目瞭然!

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オフセット印刷で、従来にない濃い蛍光色が刷れてすばらしい、TOKA FLASH VIVA DXシリーズインキもドドンとご紹介していますが、CMYKと掛け合わせたときに、今までの蛍光色とどのくらい濃度が違うのかがわかるよう、印刷テストチャートを綴じ込みました。上はVIVA DX、下は従来の蛍光ピンクです。他のCMYKとの掛け合わせテストも綴じ込んでいますので、ぜひご参考にしてください。

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ちなみに、掛け合わせチャート以外にも、イラストのM版を従来の蛍光ピンクで刷った場合や、VIVA DXの蛍光ピンクで刷った場合の色再現の違いなどがわかる、印刷テストも綴じ込んでいますよ。かなり表現力の幅が広がりそうです!

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他にも、紙自体が蛍光色のものなど、蛍光関連の実物付録が、いつも以上に豊富に入っています(目がチカチカするかも)。

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第2特集は「嵩高紙」の特集です。同じ重さでも厚みがある嵩高紙(かさだかし)。日本中の嵩高紙を一気に集めてリスト化した、史上初の嵩高紙リストは、編集部でももう実用で役立っています。付録では、嵩高紙に同じデータを刷った紙サンプルが綴じ込まれていますので、ぜひ実物を見て触ってみてください。

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去年も好評だった「紙厚比較早見表」の最新版も付録しました。こちらは嵩高紙だけではなく、日本で手に入る本文用紙系の紙を一堂に会した一覧表です。ここまでしっかり集めた紙厚表は他にはありません! 非常に便利な表ですので、ぜひご活用ください。

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連載関連では、編集部注目PICK UPのページで、大和板紙から新しくリリースされたクラフト板紙を4種類綴じ込んでいます。どれも表紙やカード、箱などにぜひ使いたい、いい風合いの紙ばかり。インキを載せるとさらにいい紙に見えて、編集部もうっとり眺めています。

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こちらは連載「祖父江慎の実験だもの」でご紹介している、祖父江慎さんプロデュースの紙「コズピカ」の印刷サンプルです。この度、ラインナップが大幅増になったコズピカ。その全色にCMYK+白印刷がされています。

加えて、なんと、全色・全斤量が綴じ込まれた、短冊形の紙見本も付録! ぜひ他の紙見本帳と一緒において、ご活用ください。
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とまあ、駆け足でご紹介しましたが、いかがでしょうか? 写真ではその印刷や紙質がわからないものばかりですので、ぜひ書店店頭で実物をご覧いただければと思います。

そうそう、最後に。弊社内には、今月の新刊本が並んでいるのですが、その中でも今回の『デザインのひきだし18』は異様に目立っています……。
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真ん中付近に、オレンジのものがあるの、わかりますかね? そうです、それが『デザインのひきだし18』です……。

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『デザインのひきだし18』

グラフィック社編集部 編

今特集は「圧倒的に目立つ 蛍光・最高!」+「紙の魔術師・嵩高紙」+「デザイナー必殺のアナログデザイン技」の3本です。

第1特集
圧倒的に目立つ印刷・紙・加工  蛍光・最高!
「目立たせたい!」というときに圧倒的な力を発揮するのが「蛍光色」。本特集では、うまく蛍光色を使いこなしているデザイナーのインタビューや作品紹介、紙・インキ・各種加工での蛍光色の使い方を徹底特集。各種蛍光色の印刷見本、蛍光色の紙見本と実物付録も満載して、蛍光色使いこなしの極意をご紹介します。

第2特集
厚さ・重さの加減が自由自在  紙の魔術師・嵩高紙
大きいけど軽い本、ページ数が少ないけど厚い本にしたい。そんなときに威力を発揮し、かつ、コスト面でもメリットのある嵩高紙。紙の厚みはあるのに軽い。風合いもいい。そんな低密度な「嵩高紙」を特集します。

巻末特集
デザイナー必殺のアナログ・デザイン技
タイプライターの文字、子ども用のエアブラシ、簡単スクリーン。そんなアナログ技をうまく使いこなす、人気デザイナー(寄藤文平/セキユリヲ/大島依提亜/川名潤/アトリエタイク)のテクニックをこっそりご紹介。

連載・記事
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本づくりの匠たち[春日製紙工業]
北川一成の負けた「社会と対峙するデザイン『新幹線N700系』に負けた!」
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海外の現場から[ヨーロッパ最大の手漉き紙工房を訪ねて]
名工の肖像[大日本印刷・五味田光男(オフセット輪転機職人)]
金剛地デザイン研究所[印刷都市東京と近代日本展]
編集部注目PICK UP![大和板紙の新しい板紙]
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活版六尺
ひきだし通信

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by design_hikidashi | 2013-02-05 16:36 | ただいま制作中!
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